赤毛のアン 赤毛のアン・シリーズ 1 (新潮文庫)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (529ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102113417

感想・レビュー・書評

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  • 子供の頃本が嫌いだったおかげで、全く触れてこなかった児童文学。
    子供の時に読めていれば良かった、と思ったところで戻れるわけでもない。
    今読んだからこそ分かる、名作と謳われる作品に触れることが出来て良かった。
    今年は今まで読んでこなかった、読むことを逃してきた作品に沢山触れていきたい。
    赤毛のアンは長いシリーズの作品なので、ゆっくりと追いかけていきたい。
    シリーズ最初の本書は、一人の孤児だった女の子の成長物語を穏やかに楽しめる一冊。
    年の始めにこの本を読んで良かった。

  • 赤毛のアンといえば子供の頃に見たアニメのイメージ。おでこの広い声の高いよく喋る女の子でしたが、本を読んで私の中のアンは変わりました。よく喋ってはおかしな失敗ばかりして、この世の終わりのように悲しんだりはするのですが、それだけでなく前向きな明るさや素晴らしい想像力を持った魅力的な女の子なんだと知りました。そしてなによりアヴォンリーの美しい自然にアン同様心を奪われました。アンのする事が可笑しくて笑えたり、子供の頃は気難しくて厳しいだけと感じていたマリラに共感もしました。アンの成長が眩しくて、希望に満ちる最後も素晴らしかったです。読んでいて楽しくてしかたなかった。村岡花子さんの訳はいつまでも色あせない輝きです。

  • 子どもの頃、アニメで見て大好きだった。
    大人になって本を読むと、物語の中の一つ一つの教訓を深く味わえるようになっている自分に気がついて、嬉しくなった。

    大小様々な苦難に遭うけれど、誰かを貶めたりやっつけたりしない方法で解決するモンゴメリの作風が好きだ。

  • なんという輝き。まぶしいまぶしい本でした。

    小学生くらいのときに読んで、内容はほぼ完璧に忘れていました。
    「よくしゃべる女の子、話が長い」という程度の感想しかありませんでした。

    40を過ぎて読んでみて、驚いたのはその描写の美しさ。
    アヴォンリーの美しい景色に差している光が印象に残っています。
    春の緑、夏の水面、秋の木々、冬の雪。それらをキラキラと照らす太陽の光、生命の塊のような大地が印象に残りました。

    そしてそこで成長していく、グリンゲイブルズのアン。彼女の目を通して美しい島の風景と楽しい友人たちとのかけがえのない時間を過ごしました。わたしが歳をとったせいでしょう、マリラやマシュウの目線でアンを見ていますから、彼女が話す言葉にすべてうんうん、と耳を傾けてしまいました。

    アンの目から見た世界は輝きに満ち、愛と平和の大地が実現していました。

  • 何十年かぶりに読んだ。
    子供の頃に読んだ時に感じたことと全く違う気がする。
    マリラの厳しさの中のある優しさの葛藤、マシュウの深い愛、そして少しずつ大人になるアンの変化。
    全巻揃えたいな。

  • 小さい頃から赤毛のアンはアニメでお母さんと一緒によくみていた。読んでいてすごいなと思ったのは、アニメもまったく世界観が小説と同じところ。マシュウが死んでしまうシーンは本でも号泣してしまった。幼い頃の感覚を思い出させてくれる小説。

  • 最近はめっきり現れなくなったけれど、
    やたら「自分が読書家だ」と自慢する人が、
    なにかの拍子に現れることがあるけれど、
    そんな風にやたら騒ぐ人って疑わしいから
    しばらく観察していて、

    そして「この本を読んでいない」とわかった瞬間、
    「なーんだ、偽物かあ!」ってね、
    蔑みのジト目で眺めてやるんだ!

    その一方で、話しも面白くなくって、
    意地悪だったり、ともかく気の合わないって人が
    この本が好きだって言っているのが聞こえてくると
    「…えっ?」って、驚くんだ!
    「効果が出ないこともあるんだな…!」ってね。

    もう何度読み返したかわからない、
    でも自分が大人になってからは
    「アンの幸福」が結構好きで
    それを読みかえすことが多かったから
    久しぶりに読んでみた。

    今回は全編通して
    やたらダイアナの優しさが心にしみてきた。

    最高にすっとんきょうでとてつもない事件を
    起こし続けるアンに
    とにかく純粋に友情を傾け続ける、ダイアナ!

    髪の毛がああなっちゃった時も
    黙っててくれて、本当にどうも有難う!

    この本の出会い、
    確か小学校六年生か中学入ったばっかりの頃、
    夕方ぼんやりテレビを観ていたら、
    買い物から帰ってきた母親が
    「これ読んだら」と買ってきてくれたんだ。

    その時、「クリスマスでも誕生日でもないのに
    本を買ってもらえた!」と感激したっけなー。

  • ものすっごいボロボロなのが手元にある。髪がすごく茶色いので、とにかくアンに感情移入して読んだ。

  • ずっと大好きな本。

  • 子供の頃に何となく読みはぐった本を読んでみるなど。
    いやー、有名すぎる作品だし、うっすらアウトラインは知ってたけど…ほんにようしゃべるお嬢ちゃんだこと(笑。
    ギルバートが思ってたよりいいヤツだったり、アンが非情なほど頑固だったり。
    こんなストーリーだったんだねー!
    大人になって読んでも十分以上に楽しめました。
    自然描写も良かったな~。アンの命名はちょっと少女趣味過ぎるけど、その辺はやっぱり子供の頃読んでたほうが受け入れやすかったかなと。

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著者プロフィール

1874年、カナダ、プリンス・エドワード島に生まれる。幼い時に母と死別、祖父母に育てられ教師になる。『赤毛のアン』シリーズのほか、小説、短篇集を残し、世界中で多くの読者の心を捉えた。

「2022年 『赤毛のアン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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