隠蔽捜査

著者 : 今野敏

• 新潮社 (2005年9月21日発売)

感想・レビュー・書評

[pokekoさんの感想 · 2013年8月1日]

異色の警察官僚・竜崎が主人公のストーリー。不祥事がおこった時、彼のように保身ではなく、どれだけ被害を最小限に抑えられるかを第一に考え行動する官僚がいればいいなぁ・・・と思います。決してスマートとは言えない、自分自身も傷を負いながらも正しい選択をしていく姿がかえって爽やかです。

[TT☆さんの感想 · 2013年7月19日]

既読

[のあのあさんの感想 · 2013年7月15日]

警察庁と警視庁の対立
キャリアのポスト争い
連続殺人事件

主人公は、
警察庁　長官官房総務課長の竜崎
東大卒のいわゆるキャリア

現職警察官がおこした
連続殺人事件の隠蔽をめぐって
竜崎が戦うのは、、犯人ではなく
自分達のポストとキャリアの保身のために、
どう隠すかどう動くかを考える官僚たち

竜崎には、さらに、家族の不祥事も重なり、
自問自答しながらも正義感と
社会的な責任と義務感をもって自分に向き合い
組織の壁に挑む

ライバルでもありパートナーでもあるような
警視庁の刑事部長　伊丹とのコンビがいい関係

キャリアの世界の想像が膨らむ

[sakura511さんの感想 · 2013年6月4日]

今年に入って、一番面白いと感じた作品。
続編をすぐに買ってしまったのは言うまでもない…

[0speedさんの感想 · 2013年5月21日]

正直、はまりました。このシリーズ。

[chimachimakiさんの感想 · 2013年5月14日]

終盤まではイマイチ乗れなくてうだうだ読んでいたけど、終盤面白い！！しかもうるっときた！！
こんな官僚いるのかなー。いたらいいなー。

あ、シリーズものなんだ。チェックしてみよう！！

[masazumiさんの感想 · 2013年5月8日]

文章自体は読みやすい。前半は展開がノロくってイライラしながら読んでいたものの、途中から急展開で一気に読ませてくれる。読み終わってみると、かなり面白かったと思う。
主人公が警察官僚のキャリアであることから、どんなもんかと思っていたら、中盤からのブレない感じがとてもかっこいい。
公務員とはかくあるべきという信念に従って行動する姿は、公務員だけでなく通常のビジネスにも通用するものであり、そういう意味でも参考になった。
今後の展開が楽しみなシリーズである。

[にるさんの感想 · 2013年4月30日]

図書館で借りた本。

知人に進められたものの、この著者の本は初めてだったので、期待していなかったのですが、意外と夢中になって読んでしまった。

最初は、この主人公は嫌な奴かと思っていたけど、一本筋のとおった、崇高な人なんだなと感じた。
なかなかここまで突き抜けた人には慣れないなぁ。

[あおいさんの感想 · 2013年4月4日]

面白かった―。
最初はなんていけすかない主人公だと思っていたけれど
どんどん応援したい気持ちでいっぱいになりました。

シリーズ読破します。

[kazuさんの感想 · 2013年3月11日]

主人公は東京大学法学部卒の警察庁長官官房総務課長の竜崎伸也。警察官僚の日常から物語は始まる。今まで読んだ警察関係小説では、捜査現場トップに立ち指揮をするキャリアは、出世欲の塊で手柄は持っていくが責任は部下・ノンキャリアに丸投げの嫌らしいエリート官僚が主。読み始めはこの人物のシリーズをこれから読むのかとげんなりしたが、『国家公務員』とは、こうあるべきという主人公の信念と行動に惹きこまれるが、警察官僚同期となる小学校同級生伊丹、家族が竜崎のエリート人生に大きな転機を与える。展開が斬新で妻の存在が大。

東大卒のエリート官僚キャリアの総務課長が深夜・休日関係なく自分の部署に勤めるという『国家公務員』の鏡となる信念と行動に共感した。現実にそのようなエリート官僚が日本で働いていると信じたい。

著者プロフィール

1955年北海道生まれ。上智大学在学中の78年に『怪物が街にやってくる』で問題小説新人賞を受賞。2006年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞を、08年『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞。

「2023年 『脈動』 で使われていた紹介文から引用しています。」