- Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103018315
感想・レビュー・書評
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ここが昔どんなんやったか、知りたいねん――。28歳の歌ちゃんは、勤めていた会社が倒産し、カフェでバイトをしている。初めて参加したのに最低最悪だった合コンの帰り道、年下の良太郎と出くわした。二人は時々会って、大阪の古い写真を一緒に見たりするようになり――。過ぎ去った時間やささやかな日常を包みこみ、姿を変えていく大阪の街。今を生きる若者の日々を描く、温かな物語。
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大阪にこだわっているのか、
詳細な場所の説明や地名がたくさんでてきて
大阪に馴染みのない私は読むのがしんどかった。
若者が古い写真に興味をもって
変わって行く街に興味をもつ、というテーマはいいと思うけど
文章やストーリーとしてはただの羅列が多いように感じる。
「今を生きる若者」というほど、現代感もなく、
生活感もない。
ひさしぶりに1冊読み切るのがしんどかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大阪の街を知らないので、世界に入り込めませんでした。
知ってたらきっと、違う印象でしょう。 -
同じ場所の、異なる時間を見ることに面白さを感じる主人公には共感できました。
大阪の街を知っていたら、もっと楽しめたかも。
上手くテンポがつかめなくて入り込めなかったのは、少し残念な感じです。 -
こつこつ積み上げてきたミナミの風景描写がラストシーンでとても心地よく結実する。表紙の写真見たいなごちゃっとした大阪の街が、じりじりする暑さが、僕の記憶と重なる。柴崎さん、よほど大阪の街が好きなんだなあと思った。
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再読。
先日、大阪の梅田から天王寺まで歩いて南下したので、街の光景が浮かんできた。 -
自分の周りの友達の話、あるいは自分自身も経験あるかな?なんて思わせるそんストーリー構成。合コンでなんとなく知り合って、なんとなくつるんで、なんとなく一緒にいるのが自然で、それがいつの間にかフツーになっていて。同じ様な日々だけど、実は毎日違う。景色も人間関係も・・・。山がある作品ではないので、読んでいて物足りないかな、と。
ええと。でも、毎日平和で平凡に暮らすって大事なんだよねぇ。そうそうドラマチックな恋愛って普段から無いもんねぇ。 -
昔の写真を見てそこに暮らしていた人のことを想像する。主人公のそうした感覚が共感できた。「今は」が重要なんだろうね。
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大阪の街を知ってればもっとおもしろく読めたかなー。
あんまり残るものがなかったかなー。 -
“何をリアルだと感じるか”の違いで、引き込まれるかそれても「…で?」で終わるかの差が出てくると思う。
今自分が生きている場所と時間を丁寧に写し取ろうとする事に、巧妙ではあるけれどあまりにも現実とかけ離れたプロットでインパクトを与える事より価値を見出すタイプの人には面白さが分かるはずです。
三行で内容をまとめたりするのが好きな人にはおすすめしません。