- Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103018315
感想・レビュー・書評
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あれ?前もなんかさ、昔の写真っつーか昔の町並みがすきな女の子のんがあったような気がする…ぜんぜんちゃうやつかな?まあいいや。さらっと読めました。だからどう、ということではなくて。へー…と読めました。
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さらりとした本です。大阪という街から、時を含め俯瞰して描く。Themaとして主人公の心情描出とのバランスが難しいのかもしれませんが、「さらりとした本」との感想に行き着いてしまいました。
僕自身の読解力のせいとは思いますが、読んでいて文意を掴むのに躓いたりしてしまうし。若い感性の若い文章です。 -
9月の暑さがのこる大阪の街。
大阪の古い写真を見るのが好きな主人公、カフェバイトの28歳。
どうでもよさと一期一会な感じがブレンドされた合コンの描写も、
一方的にふりまわされても好きな人に会いたくなっちゃう気持ちの描写も、絶妙。
古い映像や写真にうつる人々を見るときのあの気持ち、とてもわかる。
良太郎からメールがきて、テレビを見ながらやりとりするシーン、すごくよかった。
あんな風に出会って、時間を重ねていけたらいいのになあ。
07.01.28 -
ずっと同じ場所に居ても、20年前と今では建物や空気は全く違う。でも、人はきっと同じような悩みを持ったり、喜びを抱えて生きていたんだろうな・・・と思うと、昔の薗場所のことを想像するのはとても楽しいこと。そんな本です。この人の文章は、なんでもない日常を描いているのに、時間がゆっくりで癒されます。
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2007年1月22日(月)、読了。
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作為的にみえないところがいい。プロットがプロットらしくないというか。使い古された言葉でいうと自然体というか。芥川賞候補作(受賞願う)
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20070103
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登場人物の関西弁と、風景の描写がたまらなく好き。感じることを綴り続けて物語が進む。当たり前のようでなかなか難しそうなこと。生活ってそういうことだよなーと思う。
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<font color="#666666"><table style="width:75%;border:0;" border="0"><tr><td style="border:0;" valign="top" align="center"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4103018313/yorimichikan-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ec2.images-amazon.com/images/P/4103018313.01._SCMZZZZZZZ_V39026883_.jpg" border="0" alt="その街の今は"></a></td><td style="padding:0 0.4em;border:0;" valign="top"><a href="http://blog.fc2.com/goods/4103018313/yorimichikan-22" target="_blank"> その街の今は</a><br>柴崎 友香 (2006/09/28)<br>新潮社<br><br><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4103018313/yorimichikan-22/ref=nosim/" target="_blank"> この商品の詳細を見る</a></td></tr></table>
<blockquote><p><strong>わたし、昔の大阪の写真見るのが好きやねん。その、どきどきの中毒みたいな感じやねん-。過ぎ去った時間の上に再生し続ける街の姿に、ざわめく28歳の気持ちを重ねて描く、新境地の長篇。</strong></p></blockquote>
28歳の歌子は、OLをしていた会社が潰れ、いまはシュガーキューブというカフェでアルバイトをしている。決まった恋人もなく、ときどき合コンに出かけてはよくわからない時を過ごしているのだった。仕事は、探さなくてはならないと思いながらも、このままが気楽でいいんだけど、とも思ったりする。そして歌子は、自分の知らない昔の大阪の写真を見るのが好きなのだった。頭の中に現在のその場所の様子をはっきりと思い浮かべることのできる場所なのに、そこは自分の知らない、そして自分のいない世界であることの不思議さと、それに出合ったときのどきどき感がたまらない。
いつもながらに大阪弁の柴崎作品である。地元の方が読めば、たちどころに手に取るように風景が浮かんでくることだろう。修学旅行くらいでしか訪れたことのないわたしが読んでも、その場の空気感に身を置いているような心地である。おそらくニュアンスは掴み切れはしないのだろうと思うが、ひととき大阪の女の子になった気分に浸れる一冊である。</font> -
常に主人公の属性が一緒だと思う、柴崎さんの小説の主人公ってのは。柴崎さんの小説読んでると、大阪の街が頭の中に浮かんでくる。いや、大阪じゃなくても柴崎さんの文章からは何か街の風景が感化されてくる。保坂さんの小説も風景が浮かぶけれど、柴崎さんは街専門なんだよな。そこが特徴だと思う。気になったのは、本当にカラスって100年も生きるんですかね?そういう会話があるんですよ、話中に。ま、その話中でも、嘘だろ。いやいやほんとだって。みたいな感じなんだけど。実際、どうなんだろうか。(06/9/30)