ソロモンの偽証 第II部 決意

著者 : 宮部みゆき

• 新潮社 (2012年9月20日発売)

感想・レビュー・書評

[tiaraさんの感想 · 2015年6月1日]

学校内裁判を開くまでのあれこれ。
これだけ長くて綿密な話なのに、どこへ向かおうとしているのか全然見えない。
涼子がだんだん怖くなってくる。かわいいけど。
神原くんはなんかあるよね。

週末で読み終えたかったけど、無理でした。
あと一冊がんばろう。

[azu-azumyさんの感想 · 2014年8月9日]

柏木卓也の死を巡る謎。
その真実を自分たちの手で明らかにしようとする、城東第三中学の3年生である藤野涼子たち。
彼女たちが選んだ道は「学校内裁判」。
本物の裁判さながらに準備を進める涼子たち検事側と神原和彦たち弁護側。
第Ⅲ部の「法廷」に向け期待値がうなぎ上り！

[オパールさんの感想 · 2013年8月12日]

この子達、本当に中学生？って思うくらい、みんな頭が良くて行動的で、仲間を信じあって本当に偉い子達ばっかりだわ。

ただ、やっぱり野田君じゃないけど、神原君は何かあるよね。
なんとなく見えてきたよね。

第3部、取りかかりますか。

[はちさんの感想 · 2013年2月17日]

流石！！1部に比べると地味な展開➕中だるみの心配のある2部なのに、グイグイ引っ張られてまたもや一気読み。
2時間じゃ収まりきらないので連ドラにするとして、1話の終わりで柏木発見、2話の終わりで告発状投函、あぁ、でも樹里ちゃんキャスト悩むなぁ、と勝手に想像してワクワクしちゃった。
早く続き読みたーい。

[honｎo-遊民さんの感想 · 2013年1月17日]

一人の生徒の”自殺”に端を発した様々な出来事が、時間の瘡蓋に覆い尽くされることを拒み、ひたすら真実を追い求める同級生。勇気があり、頼もしく、そして健気な、それでいて、誰かに謎があり思惑もありそうな中学生たち、みんな応援したくなる。裁判がどう展開するか、次巻が楽しみ。

[ここさんの感想 · 2012年10月29日]

いやはや、おもしろすぎる。
図書館で順次借りて読んでるのですが、第二部を読みながら、「あれ、この人、前は何て言ってたっけ？」って確認したくとも、手元に第一部はなく…(TОT）
高いから買えないや(> <)

[:Dice-Kさんの感想 · 2012年10月16日]

恐るべし、宮部みゆき…

超長編小説の第2弾は、ストーリーはそれ程は進展しないものの、中だるみするどころかよりパワーアップしてるような。
きっと登場人物達がいいんだろね。

気になってるのは神原和彦。
この物語のキーパーソンでは？中盤あたりからの不自然な言動が、ラストに繋がる伏線になってるような気がする。

あー、続きが気になる。

[稲石浩司さんの感想 · 2012年10月14日]

学校で発生した悲劇の真相究明に立ち上がる中学生の問題提議小説第２巻。

物語のトーンが一気に変わって学園ドラマともいえる展開になりました。
しかし、さすが宮部さんという点がいくつかあります。
一つ目は、全巻で登場人物や事件背景を大変細かく描いていたために上っ面の学園ドラマとなっていないこと。
二つ目は、時代背景の設定がパソコン、携帯が普及前の時代であることにより人間関係の直接的な濃密さを感じさせること。
三つ目は、なんだかんだ言っても、ミステリーの天才だけあり、根本的な謎を残していること。
四つ目は、宮部さんらしい、少年少女の勇敢さを前面に出してきていること。
とにかく、ミステリー部の推測（あの少年＝あの少年とか、自殺は誘導的とか）や裁判の行方もあり、エンディングまで目が離せなくなりました。
メッセージとしては、現代（メールやＰＣ時代）にはもっと言えるかもしれない、「本当の声を聴いてあげよう」ということでしょうか。

[epicjoker11さんの感想 · 2012年9月29日]

第Ⅰ部からのつづきの学級内裁判の準備の過程が描かれる。

第Ⅰ部と比較して、多少の失速感はあるものの、検事、弁護両側の生徒のキャラがいい感じに立っていて飽きさせない。

話だけ追っていくとこの子たちほんとに中学生？って感じの話なのだが、セリフの中にカタカナを入れてちょっと幼さを出してるのはナルホドな表現方法。セリフの言い回しも子供っぽさを出して中学生っぽくして話にリアリティが出ていた。

さあ、ラストの第Ⅲ部はどんな結末を迎えるやら。とてもたのしみ。

これから読む方は３冊一気読みしてもいいかも。分厚い本ですが結構サラッと読めてしまうので（内容がスカスカというイミではないです）。

[jyunko6822さんの感想 · 2012年9月25日]

こんな中学生いるわけない！と思いつつ居て欲しいなぁ・・・
自分の立場をわきまえつつ人の意見も尊重し、秩序立った考えができ、なおかつ今いる組織の中での立ち位置も把握できる14歳。
やっぱりいないかな・・・・
どうなんでしょう。「決意」と銘打って走り出してしまった彼ら、彼女ら。
大人の一人としてこれからも見守りたいけど。

3巻が待ち遠しいです。
私的には、1巻よりもこの2巻のほうが加速度が付いてきてますます目が離せない状態になってます。
法廷モノの面白さ、満喫！

著者プロフィール

1960年東京都生まれ。87年『我らが隣人の犯罪』で、「オール讀物推理小説新人賞」を受賞し、デビュー。92年『龍は眠る』で「日本推理作家協会賞」、『本所深川ふしぎ草紙』で「吉川英治文学新人賞」を受賞。93年『火車』で「山本周五郎賞」、99年『理由』で「直木賞」を受賞する。その他著書に、『おそろし』『あんじゅう』『泣き童子』『三鬼』『あやかし草紙』『黒武御神火御殿』「三島屋」シリーズ等がある。