ソロモンの偽証 第II部 決意

著者 :
  • 新潮社
4.07
  • (650)
  • (900)
  • (398)
  • (46)
  • (8)
本棚登録 : 5151
感想 : 587
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (715ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103750116

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 裁判の決意、そして準備。

    年またぎでじっくり読んだ。
    中学生達も立派だが
    それを受け止める大人達がまたなかなかいなさそう。


    新たな登場人物によって
    だいぶ画は描けてきたが
    果たして三部でどう展開していくのか、
    大団円となるのか楽しみ。
    早く読みたい。

    【図書館・初読・1/3読了】

  • 1巻目を読んで同じように傷つき、暗い気持ちになって、
    2巻目に手が伸びない方に勇気をもって読んでもらいたい。
    この巻は闘う勇者たちの冒険の物語です。

  • 誰よ、面白くはあるけど長過ぎて中だるみするなんていったのは!
    そんなこと全く無い。
    私は第1部より更に2部の方が面白くて一気に読んだ。
    胃腸炎でぐったりしながらも、腱鞘炎の右手首が本の厚さに耐えられなくなりつつも、一気に!!
    さあ、いよいよ開廷だ。第3部へGo!!!

  • 流石ですね。
    これだけの長編だと中だるみでだれちゃうのかなと思いつつ読み始めたら一気読み。
    本当に頭が下がりますな。
    ちょっと展開が読めるところはあるのだけれども、それでも引き込まれてしまう。
    あせらずⅢ部を読まなければ。

  • 大人の都合には振り回されない、自分たちで真実を知る、と決めた藤野涼子は、学校内裁判を行うことにする。
    被告は大出、容疑は殺人・・・・。中学生が中学生を裁く。ただ、目的は裁き断罪することではなく、真実を明らかにすること。
    同級生だった柏木の死から連鎖して起こった事件の核を見つけること。
    謎の少年・神原も登場し、物語は息をつめるようにして進んでいく。
    分厚い一冊で、ドラスティックにストーリーが展開するわけではないのに、読ませる。じりじりと追い詰めていくようにして物語が進んでいくのがわかる。
    さすが宮部みゆきだなぁ、というかんじ。
    「フォローのゴロー」の佐々木少年のキャラがなんかいいなぁ。和むよ。
    ストーリーに力があるのに、キャラクターがおざなりになっていないところもさすがだわ。
    みんな、個性があって、味がある。

  • スーパー中学生なんだけど、全員、中二病であることは間違いない。だって、中二だもん。あちこちの伏線、どう回収されるのか最終巻が楽しみ。

  • +++
    騒動の渦中にいるくせに僕たちは何も知ろうといなかった。けど、彼女は起ちあがった。校舎を覆う悪意を拭い去ろう。裁判でしか真実は見えてこない!彼女の覚悟は僕たちを揺さぶり、学校側の壁が崩れ始めた…気がつけば、走り出していた。不安と圧力の中、教師を敵に回して―他校から名乗りを上げた弁護人。その手捌きに僕たちは戦慄した。彼は史上最強の中学生か、それともダビデの使徒か―。開廷の迫る中で浮上した第三の影、そしてまたしても犠牲者が…僕たちはこの裁判を守れるのか!?
    +++

    第一部のラストの藤野涼子の決意で動き出した第二部である。渦中にいながら蚊帳の外状態に置かれ、自分たちも積極的に知ろうとしないまま、割り切れない思いだけを胸にわだかまらせていた柏木の同級生たち。涼子の一歩によって、ただ真実を知りたいという思いが、彼らを動かし、自分たちで学校内裁判をすることになったのである。弁護人として加わった他校の生徒・神原は、複雑な環境にありながら有能な弁護人ぶりを発揮し、三中のメンバーを助け、あるいはリードして共に真実へと向かっている。――と言い切っていいのかどうか、実は確証が持てずにいる。彼には何かある。それが喜ぶべきことなのか悲しむべきことなのかはまだ判らないが、第三部ではきっとその辺りもはっきりするのだろう。第二部は、夏休みのほんの短い期間のことなのだが、これでもかと言うくらい驚くべき新しいことが、事件も含めて起こったので、第三部でこれらがどういう風に収束していくのかが愉しみである。第一部以上に惹きこまれた一冊だった。

  • 学校裁判の行方は⁈
    先が気になって一気に読了!
    続きが気になります…
    映画化したら面白いかも?と
    思えるストーリー展開になってきました。

  • 間違いなく宮部みゆきと湊かなえには、いじめ第三者委員会から声がかかってると思う

  • 学校内裁判に向けて俄然活気付く子供達が前面に押し出され、その分大人の目線で語られる段落がかなり少なくなった様な気がする第Ⅱ部です。其れゆえの効果か全くタイプの違う生徒同士が「裁判」を軸に係わりを持ってゆく過程と各々の役割を果たそうと奮闘する少年少女の姿には思わず眼を奪われます。そこから第Ⅱ部では虐め問題に対し、相互理解を深める事の重要性を一つの指針として提示しているように見受けられました。ここで指摘されずとも誰もが頭で分っている事ではあるのでしょうが実際とても難しい事柄だと思います。
    この辺りも含めて第Ⅲ部ではどの様に消化するのか。
    柏木卓也の真意という最大の謎はどこにあったのか?
    結末への期待は弥が上にも揚がります。

全587件中 71 - 80件を表示

著者プロフィール

1960年東京都生まれ。87年『我らが隣人の犯罪』で、「オール讀物推理小説新人賞」を受賞し、デビュー。92年『龍は眠る』で「日本推理作家協会賞」、『本所深川ふしぎ草紙』で「吉川英治文学新人賞」を受賞。93年『火車』で「山本周五郎賞」、99年『理由』で「直木賞」を受賞する。その他著書に、『おそろし』『あんじゅう』『泣き童子』『三鬼』『あやかし草紙』『黒武御神火御殿』「三島屋」シリーズ等がある。

宮部みゆきの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×