- Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
- / ISBN・EAN: 9784105900182
感想・レビュー・書評
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とても暗い重い話でした。
これを読んでしばらく海外小説を敬遠してしまったくらい。 -
朗読者 (新潮クレスト・ブックス)
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翻訳は読みにくかったけれど、淡々と流れる心情はわかってなかなかよかった。
YAとして紹介していいか?という話を聞いて読んだのだけれど・・・
大人の本だよねぇ・・・
ナチスとその罪のあたりは若い人に読んでもらいたいけれど。
映画はどうだったんだろう?R指定じゃなかったの? -
「わたしたちは幸福について話しているんじゃなくて、自由と尊厳の話をしているんだよ。幼いときでさえ、君はその違いを知っていたんだ。ママがいつも正しいからといって、それが君の慰めになったわけじゃないんだよ」
安易に感想をまとめたくない作品。
読んだ後も自分のまだ言葉に出来ない部分、まだ意識にさえ上らない部分も執念深く考えて暴いていきたい。 -
初恋は特別なのだと思う。そしてそれが思春期であるならば、日常とは違う見え方をするのかもしれない。そんなことを思いました。
背景にナチスのユダヤ人迫害があり、単純な恋愛小説とは異質な印象です。罪と愛は対なのかもしれません。 -
ドイツの小説の主人公って、
・影が薄い(地味)
・頭でっかち(自分の頭の中ばかりでごちゃごちゃ考える)
・自尊心が強い(青二才のわりに…)
…というのが多い気がする。
この小説も主人公よりハンナの方が印象に残る。
裁判の場面で、「私はどうすべきだったんでしょうか」と問いかけるところ、このシンプルな質問が胸を刺す。
人がある状態に置かれたとき、どう行動するかなんて、その場に立った人にしかわからないというのに、それを想像したつもりで他人が裁くって、なんだか変だなぁと思った。