人は見た目が9割 (新潮新書 137)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106101373

感想・レビュー・書評

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  • 言葉以外の要素が多くの情報を伝達している。
    目は口よりも物を言う。
    相手の反応で次の三つがあると同調の傾向。
    繰り返す。頷く。相槌を打つ。
    髭はコンプレックスの表れ、等々。

    間が大切というのもとても参考になった。今まで、自分の言いたいことを自分の思いつくままに話していたが、話すスピードや声の大きさ、タイミングというものを意識して話しをするようにしよう。

  • 演劇やマンガの専門の著者による、

    マンガ、文化、マナー、演劇、仕草所作など様々な分野からの、言語以外の伝達(ノンバーバルコミュニケーション)についてのテクやトリックなどを紹介した本。

    言葉の伝達よりも「言葉以外の伝達」の方が伝達力が高く、比率で言うと前者7%後者93%
    という意味での、人は見た目が「9割」というタイトル。

    広く浅く短く雑多に紹介されているので、各所詳細に知りたい場合は巻末の参考文献の中からチョイスした方が良いかと。

  • 人が他人から受け取る情報
    ①顔の表情 55% (ノンバーバル)
    ②声の質(高低)、大きさ、テンポ 38% (ノンバーバル)
    ③話す言葉の内容 7% (バーバル)
    ※目は口ほどに物を言う。

    言葉だけの情報じゃ十分じゃない。それなら、それ以外の手段も身につけようじゃない。

  • 漫画や演劇を通してどういう動作がどう見られるのかといった話。比較されているところは面白かった。見た目の話はあまり無いので、タイトルに少しずれを感じる。

  • 20132.9割は言いすぎかなと思いつつ、5割ぐらいは印象というものは確かにあるかもしれないと思いました。色のイメージという項で、前の職場(病院)でエレベータの内装を赤にした経営者がいたのを思い出しました。最初は病院に赤だと血を連想させると賛否あったようでしたが、赤にすることによって、これから手術に行く人に活力と勇気を与えるためだと考えた結果、このような色にしたとの由。知らぬ間に言葉は無くとも、印象や持っているイメージで人の心を揺さぶっているんだなぁと改めて感じました。

  • 著者の竹内一郎氏は、さいふうめいという別名を持っている。「哲也 雀聖と呼ばれた男」の原作者。
    内容は見た目がどうのこうの、というよりも、ノンバーバルコミュニケーションについての本。演劇や漫画の技法を例に出しながら解説。事実と異なっていても、そのように一般的に認識されていたなら、それが事実、みたいなところ。
    以下メモ。
    ⚫︎私たちは子供の頃小学生の先生に「人を外見で判断してはいけない」と教えられた。それは「人は外見で判断するもの」だから、そういう教育が必要だったのだ。逆に言うなら、人を外見で判断しても、基本的には問題ない。ごく稀に例外があるのみである。
    ⚫︎男は嘘をついた時、目をそらす。やましい気持ちが目に表れる。ところが女が嘘をついたときは、相手をじっと見つめて取り繕おうとする。つまり女がじっと見つめた時は本来怪しいのだが、これは今だに世の一般法則になっていない。だから演技術のしても使えない。仕方なく、演出家は、女がやましい時も、目を外す、演技をつけることになる。
    ⚫︎腹を割って話し合うことが問題解決の近道だと言われている。だが利害が対立している二人が、腹を割って話し合えば、理論上はこじれるに決まっているのである。では、腹を割ることで何が解決するのか。お互いが「この人は信じられる人間だ」と思えるようになる。つまり問題の本質を解決しようとしているのではないのだ。この特性を持っていては、「相手にアクションを起こしてわからせる」という行動にはならない。裸になる、あるいは、隠し事がない、という状況を作って、問題を解決しようとするのが近道である。つまり、「アクションを起こして、わからせて、相手を動かす」ことは日本では困難だ。人を動かすためには、まず人望が必要だ。ということになる。カリスマ性、といってもよい。が、カリスマ性とは何?といわれても、定義は曖昧。
    ⚫︎担任や保護者、またはそれに代わる子供に親しい人が読むならば、読む技術など特にいらない。子供は自分の好きな人の読み方、間の取り方に合わせて感情移入をしてくるのである。つまるところ、伝える技術の最大の目的は、「好き、好かれる」の関係を作ることである。

  • じゃあ不細工に生まれた俺の人生は生まれながらにして終わっているのか!?ということを説いている本ではなくて、演出や漫画の構成に拘っている著者が、その職業上習得した、さまざまな立ち居振る舞いや、間の取り方など、言葉を通さないでメッセージを伝える、ノンバーバルコミュニケーションの方法を解説する本。漫画の背景画や匂いまで語っているのだから、タイトル通りの本じゃないよね。どちらかというと創作にまつわるテクニックを説いているような印象でした。漫画で使うさまざまな視覚効果が面白かった。

  • 帯に書かれてた女の子のイラストが可愛かったのでつい買っちゃった本w
    中身はちょっと肩透かしくらった気分。
    タイトルみて想像した中身は、「ルックス・振る舞い・作法が他人に与える印象とその理由。そしてそれらを効果的に向上させるために普段から心がけるべきポイント」を想像して、それを求めて手にとった。けどちょっと違ったらしい。
    見た目についての一般論を終始淡々と語られてもなー。。って印象です。

  • 話題となった本の割には、そこまでだった。二作目に期待…(^^;

  • ひとは,人に限らずなにか物を見たり聞いたりしたときに,何らかの”印象”をもつ.

    その印象がどこからくるものなのかを説明している本.

    タイトルの「見た目が9割」から人の外見が重要なのかと思いがちだが,本の内容として重要な点は,格好がいいなどというのは印象の一部でしかなくて,その人の仕草や,話すテンポ・間の取り方,視線などいくつもの要素からひとは印象を抱いているということ.

    著者は演出を仕事の一つとしているそうだが,演出家というのはこんなことを考えているのかと感心させられた.

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著者プロフィール

1956年 福岡県生まれ。横浜国立大学教育学部心理学科卒。一般社団法人演劇集団ワンダーランドを主宰。宝塚大学東京メデイア芸術学部教授。劇作家・演出家として活躍する一方、さいふうめい名義で漫画『哲也 雀鬼と呼ばれた男』の原案を担当し、講談社漫画賞を受賞。著書はベストセラーとなった『人は見た目が9割』など多数。

「2022年 『マスク時代リモート時代の《新》コミュニケーション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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