人は見た目が9割 (新潮新書 137)

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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106101373

感想・レビュー・書評

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  • ■Keywords:ノンバーバル・コミュニケーション

    ■ノンバーバル・コミュニケーション
    言葉以外の情報すべて:表情、声質、声の大きさ、話のテンポ

    ■バーバル・コミュニケーション
    言葉

    ■「人は見た目が9割」とは
    人の第一印象におけるノンバーバルとバーバルの比率
    ノンバーバル:93%(表情55%、声・話し方38%)
    バーバル:7%
    ※たとえば、まばたきは、相手の視線をそらす疑似行為

    ■日本でノンバーバル・コミュニケーションが発達しなかった理由
    日本人のコミュニケーションの特徴から考察
    文献:芳賀綏(ハガヤスシ)『日本人の表現心理』

    ■日本人のコミュニケーションの8つの特徴
    ①語らぬ文化(★)
    自然を相手にする農耕民族であったため、自身を主張し、相手を説得する必要に迫られなかった。
    ②わからせぬ文化
    相手に「わからせなくてよい」とする伝統。
    →説得ではなく、「腹を割って」話すことで問題解決に努める(根本的な解決方法ではない)
    ③いたわる文化
    相手の欠点を指摘し、人前で恥をかかせるようなことはしない。
    →対決ではなく、力を合わせることが問題解決につながるという価値観
    →相手を説得したり、自分の論理に相手を組み入れることに情熱を燃やさない
    ④ひかえる(★)文化
    相手に対し、あからさまな態度を示さない。
    →「憎茶」や「ぶぶ漬け」の習慣
    ⑤修める(★)文化
    自分を田畑に見立て、掘り下げることで価値を高めようとする。
    自己との対話を重視する。
    →「修行」
    ⑥ささやかな文化
    キリスト教文化では永遠性が重視される。
    これに対し、日本では瞬間のもつ意味が大きい(板坂元『日本人の論理構造』)
    →儚さを好む習性
    ⑦流れる文化(★)
    諸行無常の精神。
    →がんばってもがんばらなくても結果は同じ
    →やり過ごす習性
    ⑧まかせる文化
    南無阿弥陀仏の仏教思想。
    →「南無」とは、仏に帰依する、または、信じるの意味
    →他者ではなく、仏とのつながりを重視
    ※(★)農耕民族特有

    ■マナー
    ノンバーバル・コミュニケーションを意識化し、洗練させたもの。
    タイムロスを省き、「あなたを尊重している」というメッセージを相手に伝える手段。

  • 今更だけど、実は発売当時に読んでいた本の思い出し登録&レビュー。
    マンガ原作者「さいふうめい」が本名で出版したコミュニケーション論の本。
    「見た目」は容貌の話ではなく、言外に滲み出る表情や仕草のことで、
    情報伝達における、その重要性が説かれている。
    それにしても、
    新書はタイトルのインパクトが9割――だと思った(笑)

  • もうタイトルだけで内容の9割を理解出来たと思っていいと私は判断したが、一応どうしてそういえるのかなどが説明されているので、中身も目を通したほうがいい。『人は見た目が9割』というのは全くその通りで、「話せばいい人」なんて、そこに至るまでの努力が無ければ得られない貴重なコメントであるのはもはや常識であろう。度々、自分の容姿のせいで「日本人じゃないでしょ」とか「怖い」とか言われてきた私には耳にタコだ。若干赤道近くの人々寄りの顔をしているが、私は一応日本人である。いいね、美人は得していいね。ふぅ……。まあ、私についてはどうでもいいが、コミュニケーションなどを円滑にしたい人にもお勧めできる豆知識本なのではないかな。

  •  決して「ルックスは大事ですよ」という本ではない。人間がいかにノンバーバル(非言語)・コミュニケーションに影響を受けているかという話。著者は演出家であると同時にマンガのストーリーテラーでもあり、演劇やマンガの例がたくさん出てきて面白い。
     日本人は欧米人と比べて「分からせよう」という気持ちが少ないのだという。「察し」の美学がある国だし、自分の考えを分かりやすく伝えようとする意思を持つ人は多くないのかも知れない。でも、グローバル化が進む中で、日本流のコミュニケーションは変化を迫られるのかも知れない。そのうち、みんなジェスチャー使ったりして!

  •  まるで美人が得するようなタイトルだがあまり関係がないと思う。むしろ漫画家としてビジュアル面について普段接しているからそれについて気がついたこと(とうんちく)を述べている本、という印象。

  • タイトルはなんとなく誤解を与える印象を持つが
    「イケメン、美女が好かれる」という話では全くない。

    ここで言う「見た目」とはノンバーバル・コミュニケーション、
    つまりアイコンタクトやふとした仕草によって伝えられることである。

    私たちが思っている以上にノンバーバル・コミュニケーションは大きい。
    それを再認識させてくれる一冊。

  • 最近会社にいると、タイミングが悪いヤツが結構目に付く(自分もそうなのかもしれないけど)。
    空気が読めない、間が読めない、そんな人。
    それにはこんな原因があったんだ、ってのが読んで分かった。
    でも、じゃあどうすればいいんだ?ってのは、よく分からなかった。

    いろいろと改めて整理はできたけど、他の場所で聞いてきた話が多かったから、読まなくてもよかったかも。

  • 売れているという理由だけで
    本を買ってはいけないという勉強になりました

    正直面白くないです

  • ざーっと速読してみた感じだが、そこまでぐっとくる内容はなかったように思う。
    ノンバーバルコミュニケーションの力を全く知らない読者だったらもっと楽しめるのかも知れない。

  • その当時、とても衝撃を受けました

    福祉職のぼくにとって

    お客様と接するうえで

    見た目をよくすることの

    大切さを

    学べた一冊です


    メッキがはがれる『話し方』より
    一生使える『見栄え』を考えよう

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著者プロフィール

1956年 福岡県生まれ。横浜国立大学教育学部心理学科卒。一般社団法人演劇集団ワンダーランドを主宰。宝塚大学東京メデイア芸術学部教授。劇作家・演出家として活躍する一方、さいふうめい名義で漫画『哲也 雀鬼と呼ばれた男』の原案を担当し、講談社漫画賞を受賞。著書はベストセラーとなった『人は見た目が9割』など多数。

「2022年 『マスク時代リモート時代の《新》コミュニケーション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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