女装する女 (新潮新書 291)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 74
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106102912

感想・レビュー・書評

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  • 漠然と「こんなふうに考えてるのは自分だけかも」と思っていたことを、スッキリ言ってのけてくれて、爽快。都会に暮らしていれば、もっとお仲間もいたのかも、なとどちらりと考えた。

  • 女性からはあるある!と。
    実際身近にいる人を観察するのってなかなか難しいけど、
    ここまでやるとすごいかも。

    男性はどうやって読むんでしょうね?

  • 現代女性の行動や興味の対象から、女性をカテゴライズし、おもしろおかしく書きあげた。
    家ではジャージでも、ここぞという大事な日には、女装する女になる。まさに女性のメイクやファッションがより記号化され、本来の性よりも、記号的な部分で自らを女性とする。そんな内容。

  • この本の呼応verをかいてみたくなりました。笑

    このちょっと下の世代は
    こんな世代を見て、ちょっとイタイ と多少思っているところがあるように思います・・・。

    まわりをみてももう少し保守寄り、
    そして そんなおねぇさまがたをみて
    あぁなるのはちょっと・・・ と焦っていると思います。。


    でも、本当に こういうひといるいる!!!
    と納得できるのもまた事実。

    2009 Apr

  • 普段のカジュアルな格好ではなく思い切りフェミニンに着飾り「女装する」自分を楽しむ女、をはじめとして、昭和酒場にどっぷり浸かる女や、ロハスに夢中になって生きる女、など、さまざまなかたちの「現代を生きる女たち」の類型を整理した一冊。
    期待していたほどの面白さはなく、目新しさもない。
    これ、東京で、ある程度収入がある女性に限定した話だよなぁ。それも、都内でも23区、もっといえば西の方限定。
    地方を完全に無視した狭いリサーチでムリヤリ話を展開させるところとか、「タカビー」「イタ飯」など、今こんな言葉使うジャーナリストまだいたのか、というようなイタい言葉が「マックス(この言葉もやたら出てくる。どうなの?)」登場する語り口も微妙にひっかかる。

  • 【図書館】実用書
    女装する女、スピリチュアルな女、和風の女、ノスタルジー・ニッポンに遊ぶ女・・・
    現代の女性をいろんなカテゴリーで分類して、その生態を分析。

    中でも、表題になっている「女装する女」が秀逸。
    「女が女装する」
    多くの女性は、頭の中が女性ではなく、
    一日のほとんどを自分が女性という意識を持たずに生活している。
    それが、女らしい服装やメイクや立ち居振る舞いで
    意識して女性記号を身にまとうことを、「女装」としている。

    女の女装を、遊戯として分析。
    または、武装としての女装を読み解く。
    そして、その社会的背景や、
    叶姉妹や銀座のママから見られる女装の技術の広まり、
    オタク的な深化などについて。

    この章は内容も濃くてとても面白く読めた。
    他の章もこれくらいの充実した内容で作って欲しかったな。

  • うん!うん!
    たしか〜に!!!

    生態が確認できて爽快

  • 興味深かったです。面白い。BLについても書いてあって思わずなるほど、と思ってしまいました。

  • 女装、スピリチュアル、和風、ノスタルジー・日本に遊ぶ、ロハス・エコ、デイリーエクササイズ、大人の女になりたい、表現する、子供化、バーター親孝行

  • 現代を生きる女性は生まれながらにして女性なのではない、「女装」することにより女性になっているんだ!・・・という訳で、この21世紀を生きる女性たちをライフスタイルで10のカテゴリーに分けて、現代女性の生活態度、考え方を論じた本。

    決して間違ってはいないと思うけど、あまり全面的に肯定できる感じでもない一冊。

    著者が論じているのは、30代くらいの少なからずバブルを経験した女性だと思われる一方、私は、社会情勢を理解できる程に成長したころには既にバブルは遠く向こう・・・というポストバブル世代。さらに、彼女は所謂「華やかな世界」(確か広告関係)で働いていた女性だけれど、私は超お役所的日本企業で働く「典型的サラリーマン」(働き方のオヤジ臭さからOLとも言い難い)。

    なので、「確かに私の中にもこういう部分はある」とか「あー、いるいるこういう女性」と思う部分もあったけど、「住む世界が違うから価値観や周りの友人もちょっと違うのかしら」という印象が一番強い。

    それにしても、10のカテゴリーに分けたからと言って、その10個を等しく論じろと言うつもりは無いけれど、随分と情熱を注いで書いているカテゴリーもあれば、とりあえず書きました的なやる気の無いカテゴリーもある。この偏りも、私がこの本の書いていることを頭から信じきれない一因だと思う。

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著者プロフィール

1960年東京都生まれ。著述家。出版、広告の分野でディレクター、プランナー、プロデューサーとして活動。同時に評論、エッセイストとしても著作活動を行っており、特に女性誌等のメディアにおいては、コメンテーターとしての登場や連載多数。現場主義をモットーに、クラブカルチャー、映画、音楽、食、ファッション等、文化全般を広くそしてディープに横断する独特の視点には、ファンが多い。
クラシックを爆音で聴く「爆クラ」等のイベント、自らが寿司を握る美人寿司などの活動も続行中。著作に『女ひとり寿司』(幻冬舎文庫)、『クラブカルチャー!』(毎日新聞出版局)、『女装する女』(新潮新書)、『四十路越え!』(ワニブックス)、『ビッチの触り方』(飛鳥新社)など。メールマガジンも刊行(http://magazine.livedoor.com/magazine/37)。(有)ホウ71取締役。日本大学藝術学部文藝学科非常勤講師。

「2012年 『だって、女子だもん!! 雨宮まみ対談集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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