フラッタ・リンツ・ライフ

著者 :
  • 中央公論新社
3.66
  • (204)
  • (260)
  • (484)
  • (24)
  • (2)
本棚登録 : 1939
感想 : 212
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120037399

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • きれいな ぜつぼう

    この言葉がシリーズ中で一番似合う作品。
    スカイ・クロラシリーズ第四作。
    たぶん、『スカイ・クロラ』『ナ・バ・テア』あたりまではリアルタイムで追っかけていた記憶がありますが、日々の忙しさに追われてそれきりになっていたのでした。
    シリーズも完結して、映画からもだいぶたって、図書館でも安定供給されているようなので、ここらで一気読みするか、と借りてきました。
    いま、これを読み終わったので、スカイ・クロラシリーズは4冊しか読んでいないんだけど、私はこれが一番好き。
    語り手の人格が、過去3作と比べると一番センチな感じがするからかな、と途中で思いました。
    森博嗣の文章がなんだかんだいって好きで、森博嗣の描く女性に対する違和感があり続けている私ですが、この作品ではその女性の在り方が一番しっくり気がする。これは、森作品全作品の中で。

    久しぶりに、本読んでて酩酊感を覚えた。
    シリーズ全部よんだら、改めて感想をまとめたいと思う。

    この、フラッタ・リンツ・ライフの装丁の空の色がシリーズ中一番好き。藍の空。

  • 最後が悲しかった
    花束・・・

  • クサナギさんからサガラさんに会うことを止められた。
    しかし彼女は基地まで僕に会いに来た、協力を求めて。
    彼女はキルドレが普通の人間に戻る方法を見つけていた。
    そしてクサナギさんが実証例であると。
    追っ手から逃げた彼女はクサナギさんを撃とうとして、
    追いかけた僕が代わりに撃たれた。
    療養所に入れられた僕はクサナギさんと別れを告げる。
    表紙写真:Erich Hartmann/ Magnum Photos/amana
    ブックデザイン:鈴木成一デザイン室

    クリタジンロウの目から語られる物語。
    謎に包まれていたキルドレの秘密について少し明らかに。
    映画のフーコはクールビューティーな感じだけど
    この話では結構口調がギャルっぽいのが気になる。

  • なるほど、今回は栗田が主人公か。

    草薙の僚機として飛ぶ。
    それがどれほど幸せで
    どれほど自分を支えていたか。
    自由な空で飛べるから、
    この全身を包む仄かに暖かい感情があるから、
    僕はずっとキルドレでいたい。

    いつも、水面をなでる程度の
    イベントしか起こらないのに今回は急展開した。
    ますます今後が楽しみ。

    純粋で、誠実で、余分なものがなくて
    キルドレはとても魅力的だ。
    私もこれくらいシンプルに生きたい。

    最近、自分が嫌いで
    それは何でだろうと思うと
    キルドレみたいな
    「自律/自立が当然」っていう生き方が
    できてないからだと思う。
    自分や周りの思惑に左右されすぎなんだよなー。
    大人になるっていやねw
    せめて、地上のしがらみに振り回されるインターバルを
    長くしなければ。

      これのことだったのだ、愛情っていうやつは。

  • みんな似たような思考回路だ。

    自分の感情をコントロールする。
    なにか出来ることがあったはずでは?

    正直に打ち明けることが、どんな場合にもいちばん簡単なのだ。

  • スカイ・クロラシリーズ第4弾。

    相変わらず綺麗で繊細な文章です。
    生きること・飛ぶこと・クサナギの苦悩が痛い程伝わってきました。

  • パイロットのクリタの視点からクサナギ・キルドレについて描いた。詩と寓話が程よく混ざった感じだと思う。今までのは詩が強すぎな気もする。物語が全体として繋がってきたのも感じられた

  • 「大人は子供に嘘を教えている。 何故か? それは、自分たちが醜いことを知っているからだ。」

    スカイ・クロラシリーズ。「クリタ」が主人公。この世界観が好き。

  • 順番のわかりにくい続き物。順不同でもあるが

  • ブログにレビューを書きました。
    http://yo-shi.cocolog-nifty.com/honyomi/2008/09/post-4ab3.html

全212件中 51 - 60件を表示

著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

森博嗣の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×