- Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121017444
作品紹介・あらすじ
サッダーム・フセインを放逐し、イラクに救済者として降り立ったアメリカは、民主主義という福音がこれほど無力とは思っていなかったろう。なぜ戦後復興は泥沼に陥ったのか。宗派や民族の対立、いびつな国土という混乱の種は、イラク誕生時すでに蒔かれていた。一九二一年、暴発した排外運動を封じ込めようと、苦肉の民政移管でこの人工国家を生み出したガートルード・ベルの苦悩を軸に、イラクが背負う困難を照らし出す。
感想・レビュー・書評
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【由来】
・阿部さんのblog
【期待したもの】
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※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。
【要約】
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【ノート】
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【目次】
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第一次世界大戦前後のドイツ、イギリスの争いと、
その後のイギリスによる統治に至るまでを
主要人物を軸にドラマチックに描く。
やや演出に過ぎ、どっしりとした大局観に欠く
印象を受けたが、魅力的な人物らの所業によって
建国されたイラクの矛盾は興味深い。
個々の事象や人物について、
もっと腰を据えて知りたいと感じさせる秀逸な導入書。 -
英国は1839年と78年、二度もアフガニスタンに攻め込んだ前科がある。
アフガニスタンは煮ても焼いても食えないしたたかな国だ。
ものすごく複雑な歴史だ。
西洋に翻弄された国家だということがわかる。
イラクが自国を守るために戦闘を起こすのはわかる。 -
ニーダーマイヤーとかガートルード・ベルとかトーマス・エドワード・ロレンスとか。一度目は読み物として、二度目は資料として。