ハネムーン (中公文庫 よ 25-3)

著者 :
  • 中央公論新社
3.36
  • (141)
  • (213)
  • (761)
  • (45)
  • (14)
本棚登録 : 2901
感想 : 207
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (166ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122036765

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • いつも一緒にいるのに、お互いのことをあまり知らなかったり、この人しかいないと思う日があったかと思うと距離をおきたくなったり、自分の結婚生活に思うような日常的なことが神秘的に書かれていて面白かった。ただ最後のクライマックスがあまりもりあがらずに印象がううすいのが残念。

  • 大好きなばななさんの小説の中では、
    ダントツ、リアルでこわかった。

  • ふたり暮らしだったおじいちゃんの死。
    オリーブ(飼っていた犬)の死。
    おじいちゃんの遺品を掃除していた時に見つけた骨。

    命とか死とかを感じる中に、
    高校生で一緒にいることを決めたて結婚した2人。

    なんとなくこの本はまた読みたくなるときが来る気がして
    古本屋で買って、お風呂で読んでボロボロな状態だけど
    手元に置いておくことにします。

  • 救いとは何か、生と死について、非常にやわらかく完結な文章で綴られている。私は弱虫なので、辛い出来事や残酷描写にはつい本を閉じてしまうが、そんな事項でさえ彼女の語り口によって一つの事実として受け止めることができる。その力量がすごい、と思う。
    正直、何の気なしに図書館で手に取るまで、題名も知らなかったのだが、こんな本がその辺に転がっていることに衝撃を受けた。単行本で読んで、結局文庫で買った。ある意味聖書のような、サリンジャーの「ゾーイー」のような小説。

  • 彼女の文章が好きで、
    久々によしもとばなな読書週間。

    表紙も好みな感じやし、
    即決で買ったのですが。

    読んでみてビックリ。

    挿絵がある!!!!
    しかもどの絵もいい!!

    MAYA MAXさんの挿絵なのですが、
    全てカラーで、本に合っていてとってもよい◎


    そしてやっぱり
    彼女の感受性の鋭さには感服する。

    女性ならではの、
    綺麗で繊細な文章が
    冷たいしずくのようで。

    やわらかい癒しをくれる作品です。

  • 時間があったから久々に読書。

    来年の結婚に向けてテンションがあがりすぎてるから
    題名だけで選んだ笑

    不思議な感じの、非現実的な設定のお話。

    二人でいれば、そこはどこでも家。的なところが良かった。

    暖かい家庭、って何よりも幸せなんだな。

  • 暗めな内容。辛い過去、孤独からの回復。若い夫婦だけど、すごく大人だなぁ。

  • かなりいいタイミングで出会えた作品だ、と思いました。
    一文一文噛み締めるように読みました。

    まなかの生き方に憧れました。

    人を支える、そのためには自分も清らかで繊細で、
    かつ芯の強いこころを持っていなければならない、
    そんなことを考えました。

    私もこうして生きていきたい。

  • ふわふわ ふわふわした
    ふわふわするはなし!

  • 隣同士に住む幼なじみ夫婦。裕志は両親がアメリカの宗教にはまり祖父と暮らしていた。常に祖父がいなくなったらどうしようという恐怖に怯えそれが現実になったときの絶望。
    互いでしか癒せない孤独を抱えた幼い夫婦が歩き出す一歩。

全207件中 91 - 100件を表示

著者プロフィール

1964年、東京生まれ。日本大学藝術学部文芸学科卒業。87年『キッチン』で第6回海燕新人文学賞を受賞しデビュー。88年『ムーンライト・シャドウ』で第16回泉鏡花文学賞、89年『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞、同年『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞、95年『アムリタ』で第5回紫式部文学賞、2000年『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞(安野光雅・選)、2022年『ミトンとふびん』で第58回谷崎潤一郎賞を受賞。著作は30か国以上で翻訳出版されており、イタリアで93年スカンノ賞、96年フェンディッシメ文学賞<Under35>、99年マスケラダルジェント賞、2011年カプリ賞を受賞している。近著に『吹上奇譚 第四話 ミモザ』がある。noteにて配信中のメルマガ「どくだみちゃんとふしばな」をまとめた文庫本も発売中。

「2023年 『はーばーらいと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

吉本ばななの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×