NHK「100分de名著」ブックス ニーチェ ツァラトゥストラ

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  • NHK出版
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感想 : 56
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140815229

感想・レビュー・書評

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  • ささっと表面をさらう程度に。巻末の対談に出てきた「超人」の解釈はその定義を曲解しないための参考になった。

  • 解説無しで読んだが難解だったので、読んでよかった。

  • 「ツァラトゥストラ」は非常に難解。
    しかし、本書は、それをこれでもかと言うほど噛み砕いて分かりやすく書いてくれていると思う。
    ニーチェの入門には最良の書では?

  • 宮沢賢治もニーチェもこの手の参考書の助けがないと理解が進まない。

  • ニーチェの思想を解説する本はたくさん出版されており、そのうちの何冊かを読んできているが、この本はその中でもよくできていると思う。ニーチェの思想の核になる部分を、やさしい言葉で簡潔に解説している。そしてまた、後半では著者の考えを展開することで、ニーチェの思想に足りなかったもの、あるいはその思想史的な位置を浮かびあがらせている。装丁や頁の体裁も見やすく、今、初学者に勧めるならこの本ではないかと思う。「100分de名著ブックス」は玉石混淆。これは大当たりだと思う。

  • NHKの番組「100分de名著」の第1弾「ツァラトゥストラ」のテキストが単行本化されたもの。

    一番の特徴は、解説しているのがヘーゲル研究者であることだと思う。

    これによってニーチェから適度な距離感がとられていて、ニーチェの「超人」のイメージに対しても批判的な見方がされる。
    それは「孤高の超人」では駄目で、「周囲との協力」という考え方がニーチェには欠けていたのではないか、というものだ。

    一方、対談で登場する斎藤環氏はあくまで孤高の「超人」を支持している。

    『ツァラトゥストラ』はそれだけ様々な「読み」が可能な作品ということでもあり、先に解説本を読むのではなく、原典から読むことがオススメの本のうちの1冊だと思う。

  • 自分が人生の主人公たれ

  • 今、改めてニーチェが見直されていますが
    他人からの承認ではなく、自分自身が日々をどのように受け入れて生きているか…。

    不遇な生涯ながらも今なお指示されているニーチェ。

    ルサンチマンとどう向き合い、受け入れ生きていくか。
    自分はまだまだ未熟ですね。

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著者プロフィール

哲学者。京都精華大学社会メディア学科助教授。哲学者らしからぬ軽い風貌と語り口で若いファンを多くもつ。「普通の人々の心に届く新しい哲学を構築するのは彼しかいない」といわれる期待の学者。著書は、『哲学的思考』(筑摩書房)、『実存からの冒険』(ちくま学芸文庫)、『ヘーゲル・大人のなりかた』『哲学のモノサシ』(NHK出版)、『哲学は何の役に立つのか』(洋泉社新書y、佐藤幹夫との共著)など多数。現在、『哲学のモノサシ』シリーズを執筆中。

・もう一つのプロフィール……
だれに聞いても「怒った顔をみたことがない」という温厚な哲学者。学生からの人気はピカイチ。天才的頭脳の持ち主にしては「ちょっと軟弱」「貫禄がない」との評もあるが本人は全然気にしていないようだ。

「2004年 『不美人論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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