- Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140815229
感想・レビュー・書評
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ささっと表面をさらう程度に。巻末の対談に出てきた「超人」の解釈はその定義を曲解しないための参考になった。
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解説無しで読んだが難解だったので、読んでよかった。
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「ツァラトゥストラ」は非常に難解。
しかし、本書は、それをこれでもかと言うほど噛み砕いて分かりやすく書いてくれていると思う。
ニーチェの入門には最良の書では? -
宮沢賢治もニーチェもこの手の参考書の助けがないと理解が進まない。
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ニーチェの思想を解説する本はたくさん出版されており、そのうちの何冊かを読んできているが、この本はその中でもよくできていると思う。ニーチェの思想の核になる部分を、やさしい言葉で簡潔に解説している。そしてまた、後半では著者の考えを展開することで、ニーチェの思想に足りなかったもの、あるいはその思想史的な位置を浮かびあがらせている。装丁や頁の体裁も見やすく、今、初学者に勧めるならこの本ではないかと思う。「100分de名著ブックス」は玉石混淆。これは大当たりだと思う。
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NHKの番組「100分de名著」の第1弾「ツァラトゥストラ」のテキストが単行本化されたもの。
一番の特徴は、解説しているのがヘーゲル研究者であることだと思う。
これによってニーチェから適度な距離感がとられていて、ニーチェの「超人」のイメージに対しても批判的な見方がされる。
それは「孤高の超人」では駄目で、「周囲との協力」という考え方がニーチェには欠けていたのではないか、というものだ。
一方、対談で登場する斎藤環氏はあくまで孤高の「超人」を支持している。
『ツァラトゥストラ』はそれだけ様々な「読み」が可能な作品ということでもあり、先に解説本を読むのではなく、原典から読むことがオススメの本のうちの1冊だと思う。 -
自分が人生の主人公たれ
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今、改めてニーチェが見直されていますが
他人からの承認ではなく、自分自身が日々をどのように受け入れて生きているか…。
不遇な生涯ながらも今なお指示されているニーチェ。
ルサンチマンとどう向き合い、受け入れ生きていくか。
自分はまだまだ未熟ですね。