- Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150102371
感想・レビュー・書評
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SFって面白いって思えた作品。
未知との遭遇がいい味ですわ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
全体の1/4くらいは「ソラリス学」についての話。始祖誰々の研究からどんな学説が説かれ、現在の通説がどうであるとか。そしてソラリスの海に関する記述。…途中で少し飽きる。いやこういう一つの世界を新たに構築する描写ってSFらしくてすごく興味深いんだけどねー。基本的には地球外生命体との接触モノ。ただし相手は意思疎通が全くできないため、混乱が生じるところに面白みがあるのだけれど。
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とっても読まされる。けど期日がきて図書館に返却して中座してます。研究所の何かが起こっている緊迫感にとてもワクワクし、主人公の恋人が不気味でありつつ可愛くて、可哀想。圧倒的に分かり合えない、という体験がざわりと押し寄せる。
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タルコフスキイ「惑星ソラリス」原作
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読み進めるのが少し大変でしたが、話自体はとても興味深いものです。
もしも、自分たちが立っているこの惑星に意思があったなら、しかも、今まで人間に興味がなかった惑星が人に興味をもって、積極的にアプローチしてきたら、
そのアプローチの仕方が、実に人にとっては痛いんですけどね(笑)
惑星ソラリスやソラリスの原作ですが、映画よりもやはり本のほうが想像力をかきたてられるお話では、ないかと思います。 -
19/05/08
人の心の襞を露わにするSF史上、類を見ないせつないラブストーリー。
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星が、人を観測しているのね。心に入り込んで亡くなった大切なモノを蘇らせる。
旧映画に使われていたバッハの音楽が印象深かった。
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宇宙における未知なる物との遭遇は、想像すら出来ないことが起こり得る。あとがきのレムの言葉が私の宇宙に対する考えを変えました。
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それまでとっつきづらかった海外SFを読むきっかけ。読みやすい。けど、悲しい。ソラリスの海は記憶を読み取って実体化させてしまうけど、それは記憶によって作られた実体であって本物とは違う。けど、その違いがどこにあるのだろう? その違いはどこで問題になるのだろう? 胸が締め付けられるような読後感があります。
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思考する“海”との邂逅。コミュニケートを試みると裏切られ、かと思うと“海”からのレスポンスが不意に訪れる。“海”に対しては、それが姿を変えることによって現れた亡き妻の幻影としかコミュニケーションを果たすことができないのだろうか。だが、それは結局のところ、自己の表象を投影したに過ぎないのか。設定は確かにSFまるだし。だが、コミュニケーションを巡る不協和、謎としての“他者”はいたるところに溢れている。日常に。