ソラリスの陽のもとに (ハヤカワ文庫 SF 237)

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150102371

感想・レビュー・書評

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  • SFって面白いって思えた作品。
    未知との遭遇がいい味ですわ。

  • 全体の1/4くらいは「ソラリス学」についての話。始祖誰々の研究からどんな学説が説かれ、現在の通説がどうであるとか。そしてソラリスの海に関する記述。…途中で少し飽きる。いやこういう一つの世界を新たに構築する描写ってSFらしくてすごく興味深いんだけどねー。基本的には地球外生命体との接触モノ。ただし相手は意思疎通が全くできないため、混乱が生じるところに面白みがあるのだけれど。

  • とっても読まされる。けど期日がきて図書館に返却して中座してます。研究所の何かが起こっている緊迫感にとてもワクワクし、主人公の恋人が不気味でありつつ可愛くて、可哀想。圧倒的に分かり合えない、という体験がざわりと押し寄せる。

  • タルコフスキイ「惑星ソラリス」原作

  • 読み進めるのが少し大変でしたが、話自体はとても興味深いものです。
    もしも、自分たちが立っているこの惑星に意思があったなら、しかも、今まで人間に興味がなかった惑星が人に興味をもって、積極的にアプローチしてきたら、
    そのアプローチの仕方が、実に人にとっては痛いんですけどね(笑)

    惑星ソラリスやソラリスの原作ですが、映画よりもやはり本のほうが想像力をかきたてられるお話では、ないかと思います。

  • 19/05/08

    人の心の襞を露わにするSF史上、類を見ないせつないラブストーリー。

  • 星が、人を観測しているのね。心に入り込んで亡くなった大切なモノを蘇らせる。
    旧映画に使われていたバッハの音楽が印象深かった。

  • 宇宙における未知なる物との遭遇は、想像すら出来ないことが起こり得る。あとがきのレムの言葉が私の宇宙に対する考えを変えました。

  • それまでとっつきづらかった海外SFを読むきっかけ。読みやすい。けど、悲しい。ソラリスの海は記憶を読み取って実体化させてしまうけど、それは記憶によって作られた実体であって本物とは違う。けど、その違いがどこにあるのだろう? その違いはどこで問題になるのだろう? 胸が締め付けられるような読後感があります。

  • 思考する“海”との邂逅。コミュニケートを試みると裏切られ、かと思うと“海”からのレスポンスが不意に訪れる。“海”に対しては、それが姿を変えることによって現れた亡き妻の幻影としかコミュニケーションを果たすことができないのだろうか。だが、それは結局のところ、自己の表象を投影したに過ぎないのか。設定は確かにSFまるだし。だが、コミュニケーションを巡る不協和、謎としての“他者”はいたるところに溢れている。日常に。

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著者プロフィール

スタニスワフ・レム
1921 年、旧ポーランド領ルヴフ(現在ウクライナ領リヴィウ)に生まれる。クラクフのヤギェロン大学で医学を学び、在学中から雑誌に詩や小説を発表し始める。地球外生命体とのコンタクトを描いた三大長篇『エデン』『ソラリス』『インヴィンシブル』のほか、『金星応答なし』『泰平ヨンの航星日記』『宇宙創世記ロボットの旅』など、多くのSF 作品を発表し、SF 作家として高い評価を得る。同時に、サイバネティックスをテーマとした『対話』や、人類の科学技術の未来を論じた『技術大全』、自然科学の理論を適用した経験論的文学論『偶然の哲学』といった理論的大著を発表し、70 年代以降は『完全な真空』『虚数』『挑発』といったメタフィクショナルな作品や文学評論のほか、『泰平ヨンの未来学会議』『大失敗』などを発表。小説から離れた最晩年も、独自の視点から科学・文明を分析する批評で健筆をふるい、中欧の小都市からめったに外に出ることなく人類と宇宙の未来を考察し続ける「クラクフの賢人」として知られた。2006 年死去。

「2023年 『火星からの来訪者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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