- Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150102371
感想・レビュー・書評
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おもしろさA級クラス!(『SFはこれを読め!』谷岡一郎著 より)
「すみれ色の霞におおわれ、ものうげにたゆたう惑星ソラリスの海。だが、一見何の変哲もなく見える海も、その内部では、一種の数学的会話が交わされ、
自らの複雑な軌道を自己修正する能力さえ持つ、驚くべき高等生命だった!(出版社解説文より)
ポーランドのSF作家スタニスワフ・レムが1961年に発表したSF小説です。1972年にアンドレイ・タルコフスキーによって映画化。」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
高尚
惑星ソラリスのステーションに、ケルビンがやってくる。中の研究員たちは様子が奇妙で、いないはずの人物が現れる。ケルビンにもハリーが現れ。
スタニスワフ・レム原作でソ連時代のタルコフスキー監督の映画「惑星ソラリス」。約40年前に鑑賞し、とてつもない衝撃を受けました。後にスティーブン・ソダーバーグ監督ジョージ・クルーニー主演でリメイクされましたが、それほどの衝撃はありませんでした。
原作は生き物であるソラリスの海に対する人間側の解釈に、より深く焦点が当たっているように感じました。タルコフスキーの映画はラストが違い、ハリーとの関係を永遠とする。ソダーバーグ版は、愛情面がより前面にだされた感じです。 -
理解は出来ないし意味はないかもしれない。という事はひしひしと感じました。
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難しかった。
面白いか面白くないかすらも分からんけど、完全に「未知のもの」に圧倒された -
三体を読んだあと、もっと面白いSFを読みたい!と思って調べて出てきたのがこの本でした。物語としてとても面白い展開があるわけではないですが、ありきたりな表現ですが考えさせられる話で、たしかにファーストコンタクトを描く作品としては最高傑作かもしれないですね。
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惑星ソラリス、
海の描写、人類にとって未知の世界の表現が
すごかったです。
内容としては、哲学的な問いなのか、解釈が難しいです。
人間が人間であるが故に、過去にとらわれて生きる生き物であること、
それに対し、ソラリスの謎に満ちた生体、知性と思われながらも、知性ではなく、単なる生体反射なのか。
過去にとらわれずに生きれたら幸せになれるのか、
いや、過去にとらわれないというのは、
人間関係をすべて捨てることなのか。
うーん、著者の作品としての意図はどういうとこなんだろう。 -
本質的に理解できないものとの対峙というテーマでは面白いが、書かれた年代が古すぎて、世界観がB級SF並みで興が削がれる。現代感覚でリメイクしたら、面白くなりそう。
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海のような知的生命体。どちらかというと、SFと未知の生命という関係が題材にされると、どうしても人間が主体となりがちでは、あるが、本作は、未知の生命体もやりかたや、その意図はまったく違うかもしれないけれど、人間に対してその未知の生命として、何かのアクション(実験、研究)を行うのではないかと考えさせてくれる良作であった。
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前半は予想外の密室ホラーのノリでどうなっちゃうんだろうと思ってたら、終盤にかけてぐっと切ない展開に。人間同士の相互理解だってままならない現実の中で、この断絶にはリアリティがある。