- Amazon.co.jp ・本 (367ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150103538
感想・レビュー・書評
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猫の本。
じゃない。 -
まともな登場人物が一人もいないね。
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60年代のアメリカで若者にカルト的な人気のあったヴォネガット。アメリカ人気が日本での人気に火をつけたのだろうか?米ソ冷戦、核軍拡の競争、言論の自由の弾圧、人種差別など、様々な問題を抱えた時代だからこそ、斜に構えてパロディーのようにして当時の社会を批判した本作品が若者の幅広い支持を得たのだろうか?
確かに、科学進歩の管理を誤る脅威や核の脅威など、ヴォネガットが作品に寓意を込めた問題は、今なお切実な問題ではあるが、パロディーでサラリと触れられただけだと、「だからどうなの」と言いたくなってしまう。
こういった問題は、支離滅裂なストーリー展開や直接的な当てこすりで示されるよりも、強烈なリアリティーをもって突きつきつけられた方が心に残る。同じ古典のSFであれば、個人的にはオーソン・ウェールズの「1984」の方が好きだし、今の若い人が、このヴォネガットの小説を読んで面白いという感覚を持つことがあるのだろうか? -
『成熟とは苦い失望だ。治す薬はない。治せるものを強いてあげるとすれば、笑いだろう』
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やはり後味が悪い作品。
不思議な宗教とアイスナインのアイディアは一度読んでおいて損はない。 -
また酷いものを読んでしまった。
といっても退屈だとか言っているのではなく、その逆で、徹底的に打ちのめされたという意味で、酷い目にあった。
「愚昧を敵としては神々の闘いもむなしい」(アシモフの『神々自身』に繰り返し出てきた言葉。不正確)
を思い出した。
それはそれとして凄い。滅茶苦茶面白い。
SFアレルギーが今までどれだけの面白い本から自分を遠ざけていたのかと思うと悔しい気持と共に、うまくお近づきになれて良かったとも思う。
ヴォネガットもどんどん読みたいところです。
しかし、季節が6つってのは本当にある説なんだろうか。
だと思った。長いんだもんよ、冬が。
冷え性の身としては夏が8つ位欲しかったところである。
温暖化で実現しちゃったら笑えないが……。
2008/11/14 -
原爆の開発者が残した、全ての物を氷にしてしまう「アイス・ナイン」を中心に物語は回ります。開発者の三人の子供、サン・ロレンゾ共和国の独裁者モンザーノ、その養女モナ、そしてボコノン教の教祖ボコノン。主人公が遠くから眺めていた人たちが、話が進むにつれぐっと近づいて来ます。何とも忙しい話でした。章も細かく分かれています。色んなことが起こるけれど、しかしそれが嫌にならない。いったんはまり込むと最後まで止まらなくなる感じ。読み終わった後は誰もがボコノン信者になることでしょう。
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学校の宿題で読んだのがきっかけ。
頭の中をごっちゃごちゃに掻き回されるほど奇天烈な文章に最初は苦労したが、次第にその面白さに気づかされた。
ボコノン教・・・・・・。笑 -
要するに、ボコノン。はい、読み終われば、あなたもボコノン教徒。
一緒にボコマルしましょ。
スローターハウス5よりも良かったなー。
もう、夢中。アイスナイン、うひょーーーー。
モナー!
みたいな。いいですね。ヴォネガット。