- Amazon.co.jp ・本 (948ページ)
- / ISBN・EAN: 9784151200410
感想・レビュー・書評
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チェコ旅行の行き帰りの飛行機で読んで正解。カフカを彷彿させる作品。
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誰もが生きている中で次第に溜まっていく鬱屈さを持っていて、多かれ少なかれ、それを解決するのに誰かに手伝ってもらいたいと思っている。でもその大部分は、明快な解決は難しいのだろう。
ストーリーの展開は遅く、内容がシュール。
最後の描写が鮮やかだった。 -
これでイシグロ作品、コンプリート...かな?
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読んでも読んでも終わらず、さながらカフカのようで、自分にとってちょっとした地獄のようになってきたのでもう止めた。
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主人公ライダーの前にはドアへと続く、絶え間ないステップがある。彼はドアに辿り着こうとするが、段差が様々でなかなか進むことができない。幾分ドアに近づいていると想像するがそれは彼自身想像の中でのことだ。そもそも彼は自身の足元を確認せず(できず)、階段の形しか目にはいらない。
私は何を求めているのか。何を求めていたのか。いつまで求め続けるのか。まずどこに向かうべきかと省みることはない。もちろん正しい答えはないけれど・・・・。 -
だいぶデビッドリンチ
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芸術、音楽が価値を支える街では記憶、人間関係、地理、感情、
まるで夢の中にいるかのように不確実で確か。
そして長い。900ページを超える紙の枚数ではなく、
慇懃無礼に自らの問題を一方的に語る人々の話が。
語らねば心通わず、語っても心通わず。
だから、他人の状況などお構いなく、とにかくよく喋る。
その度に救世主ライダー氏が
ユラユラと夢から現実、現実と夢の間を彷徨うように。