天国でまた会おう(上) (ハヤカワ・ミステリ文庫 ル 5-1)

  • 早川書房
3.40
  • (22)
  • (81)
  • (97)
  • (17)
  • (9)
本棚登録 : 924
感想 : 70
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151814518

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 戦争が終わるまで後少しの時、ブラデル中尉の愚策のせいでマイヤールは生き埋めになる。その時マイヤールは復讐を決意する。生死の境にいた彼を救ったのはエデゥアール。だがエデゥアールは砲弾の破片が直撃し顔を大きく失くす痛手を受けた。戦後、絵の才能があるエデゥアールとマイヤールの生活が始まる。だが、エデゥアールを死んだ事にし別人に仕立て上げたマイヤール達は生活も苦しい。エデゥアールは裕福な家柄だったのに、助けた代償が自らが障害者になってしまった。

  • 1918年11月、休戦間近の西部戦線。最後のチャンスと仕掛けをした中尉とそれを目にしてしまった兵士、窮地に陥った兵士を助けようとした兵士もまた傷付いてしまう。戦後、上手く立ち回る元中尉の行動には、そこまでするのかと呆れてしまう。復員した二人の兵士の暮らしぶりには何も言えない。

  • ミステリーのイメージしかないルメートルでしたが、これは文学ですね!

  • やっぱりピエールルメートル、負傷の描写がハンパない。こういう風貌の方がいたら度肝抜かれます。これから何かが起こる期待感が募ります。こういうもっていきかた、巧みです。

  • 『その女、アレックス』があまりに、周りで絶賛されているので、手に取った今作。
    ミステリーがあまり好きではないので、ちょうど良かった。

    アルベールを死の淵から救いあげたエドゥアール。彼の顔は砲撃で半分を失ってしまった。
    悪が爛々と光る中、病みに入ってしまったエドゥアールが少しずつ、その悪魔的魅力を取り戻す様は、なんだかキュートで仕方がない。
    そんな悪魔に献身的に接しながら、セシル、セシルと女々しいアルベールを見ているのも楽しい。

    下巻で、このコンビの持つ各々の魅力が発揮されるといいのだけど。

  • 上巻は状況の仕込み.読者にとっては忍耐.後半はどのように料理されることだろうか.

  • 『その女アレックス』で一躍有名になったピエール・ルメートルの最新邦訳。本書でゴンクール賞を受賞した。
    下巻巻末の解説によると、本書はミステリではないらしい。上巻を読んだ限りでは、サスペンス小説っぽい筋立てなのだが……。下巻でどういう展開になるのか楽しみ。

  • 『その女アレックス』でブレイクしたピエール・ルメートルの4作目の翻訳。何とも陰鬱な雰囲気の小説で、一種のイヤミスのような風合いもある。

    休戦間近の西部戦線で闘う兵士のアルベールは上官の悪事を目撃したことから、その上官に生き埋めにされる。そんなアルベールの危機を救ったのは、同じ兵士のエドゥアールであった…

    下巻での展開に期待したい。

全70件中 61 - 70件を表示

ピエール・ルメートルの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×