- Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152094223
感想・レビュー・書評
-
『開かせていただき光栄です』の続編なら
読まずにはおれない。
「ベツレヘムの子よ、よみがえれ! アルモニカ・ディアボリカ」と謎の文句
前作同様に序盤から引き込まれました。
終盤の謎解きがちょっとバタバタあわせにいったみたいに
感じたので残念、でも読み応え十分。
前作と合わせて★★★★★五つ星、楽しかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ラスト二行がささる…
早くも前作を再読したくなった。 -
「開かせていただき光栄です」から5年。
ダニエルの元から去って行った弟子たちがまた再会する。
今回の大きなテーマは「音楽」かな。
今ではグラスハープとでも呼ぶんでしょうか、薄いグラスに水を入れて音階をつけ、濡れた手で演奏する「アルモニカ」
しかし、演奏会での出来事から「ディアボリカ(悪魔の)」とも名づけられてしまう。
ダニエルの弟子たちには幸せになってもらいたいんですが、なかなか難しいようですね。今の司法国家とは違い、当時のイギリスでは犯罪者を裁くという行為自体が難しかったそうで、何もかもを背負い込んでいくエドが痛々しかったです。 -
ううう。最後の2行、切なさで突然涙がぶわっと。ものすごく楽しみにしてた「開かせていただき光栄です」の続編。登場人物(特に美形)にももちろん読者にも、色々な意味で容赦無いさすがの展開。事件の迷宮感ともどかしい切なさ、そして倒錯的で耽美な気配としっかり皆川ワールドに叩き落された。満足満足大満足。エド、そしてナイジェル…あぁ。溜息。文庫版が出たら絶対買う。
-
「開かせていただき光栄です」続編。前作同様、終盤の怒濤の伏線回収に圧倒される。そしてやはり前作同様、ミステリというより愛情や友情、善意や信頼の物語と して読んだ。だからか、天使を模して吊るされた遺体、遺体に書かれた謎のメッセージ、悪魔を呼ぶと噂される楽器・アルモニカと洞窟の演奏会の謎、精神病院、見 世物小屋、理不尽な階級社会、法の無力、とモチーフは陰鬱で結末は淋しいのに不思議と読後感は悪くない。最後の二行が泣けた。戦地へ行ったふたりの無事を祈ら ずにはいられない。ダニエル先生が泣かなくてもすむような続編希望!
-
『開かせていただき光栄です』続編。
これは必ず前作から読んだ方が良いです!
読み終わってしまうのが寂しくなる小
小説は久しぶりでした。伏線が回収されていく様は見事。 -
『開かせていただき光栄です』の5年後を描いた続編であり、実質的な後日譚。解剖教室の元メンバーらが謎のメッセージが刻まれた“天使の屍体”の謎を追う過程でナイジェルの過去が浮き彫りとなり、そこに隠されたもうひとつの悲劇が明かされる。ミステリとしての精度は前作に譲るも、証言の食い違いや細かなリンクが整理され、ひとつの真相を形作っていくのが快い。何より、圧倒されほどの「物語」の力は健在で、今回も格調高くも親しみやすい、それでいて切なく読み応えのある素晴らしい作品に仕上がっていました。
-
「開かせていただき光栄です」の続編。凄惨だけれど気品ある、伏線が香り立つような筆致。キャラクターそれぞれの昏さと鮮やかさ。表紙画の美しさも併せて堪能いたしました。
-
7/24 読了。
「開かせていただき光栄です」の続編。このシリーズ、中村明日美子作画でコミカライズしてくれ。