- Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163757902
感想・レビュー・書評
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若い世代が近代建築に注目するようになったかというと、それだけ数が減ってるからなんですね。
はじめは単なるぼろぼろのビルということでどんどん取り壊されたものが、ある臨界点を越えたところで、じつは貴重なんだ、お洒落なんだ、という正反対の価値観が生まれてくる。
非日常の存在になることで、何とか存在が許されてるんですよ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
作家の万城目学さんと門井慶喜さんが、互いにお勧めの近代建築を巡りながら街歩きをする。ちょっと変わった嗜好の建築ガイドブック。
称賛するだけでなく、批判も含めて好き勝手なことを言いつつ、建物だけでなく設計者や時代背景などの蘊蓄も語られているあたりが、いわゆる建築系の解説本とは違っていて楽しめます。 -
<閲覧スタッフより>
作家万城目学と門井慶喜が大阪・京都・神戸・横浜・東京の近代建築を巡って語り合った対談集。何気なく目にしている風景が作家ならではの言葉で語られると、今までとは違う魅力が見えてきます。関西の名建築もたくさん取り上げられています。現地へ是非!
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所在記号:523.1||マキ
資料番号:20101087
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大阪、京都、神戸、横浜、東京の5都市に現存する明治以降の近代建築を、両著者が実際に見学しながら解説する。二人の軽妙な掛け合いが一緒に回っているようで楽しい。
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建築
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普段気にしないビルなのに、設計者と歴史を考えると見え方が変わってくる。もっと他のビルを紹介してほしい。
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作家二人が5つの都市、それぞれお薦めの近代建築(一部違うものもありますが)を訪れながらの対談集です。
建築・建築家に纏わる薀蓄も、専門的に偏り過ぎる事がなく、初心者に優しい印象。
二人の会話のテンポの良さに知らず知らずの内にページが進みます。
レトロな洋館、塔、モスクに寺、と色々紹介されている中で、個人的に一番興味深かったのは、”堂島薬師堂”。
今度の学生選書会が行われる堂島アバンザビルの裏にある、ミラーボールっぽい建物です。
ビルや周囲と然程違和感なく鎮座できている事に違和感。それでいて、ちゃんと薬師堂として機能している事にも驚きです。
今度行く時があれば中を訪ねてみたいと思いました。
図書館スタッフ(学園前):あんりみ0
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帝塚山大学図書館OPAC
https://lib.tezukayama-u.ac.jp/opac/volume/754114 -
20150830読了
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建築案内本としてこの上なく面白い!
建築そのものにも建築家にも興味がわき、実際にでかけていきたい気分になる。
自分の親しんでいる建築もいくつか見つかるのではないか。
惜しむらくは、写真がもっと欲しかった!せっかくフルカラーなので! -
近代建築に興味を持つ二人が、関西・関東の現地を訪ねながら、打てば響くような会話を交わしています。こんな時間は、楽しいでしょうね。興味の対象について、門井さんは掘り進むタイプ、万城目さんは横に広がっていくタイプとお見受けしました。伊東忠太は妖怪好きですか!彼のガーゴイルを見たことがありますが、道理で強く惹かれました。写真は少なく、二人のやりとりを楽しむ本ですね。