- Amazon.co.jp ・本 (121ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163903408
感想・レビュー・書評
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2017/4/13 19読了
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作者の顔が浮かんでしまう。。
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介護とはなんだろう。経験はないが、明るいイメージもない。終始自分と重ねると…と思いながら読んでしまった。途中、東野圭吾の赤い指を思い出した。私も近い将来介護側にまわるのかな。元気でいてほしい。
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ドラマを見ました。さすが芥川賞、介護にニート、テーマが重くて目を背けたくなる。ドラマは少し明るい未来を示唆して終わる。そういう人生だったらいいな。
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「花火」より断然こっち。介護問題、生きるとはなにか死ぬとはなにか、人の生への固執と非論理性。高齢化社会の日本にとって、いまだからこそ読むべき一冊。少し文筆は荒いかもしれないけど、このテーマ性があれば私はもう十分。
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転職活動中および資格試験勉強中の無職の青年と自宅介護状態の祖父。
早く死にたいと四六時中言う祖父の意思を尊重しようと、過剰に介護をし、脳や身体が弱っていくように仕向ける。一方自分は祖父を反面教師に勉強に筋トレに奮起する。
そんな中、ある事件で祖父がまだまだ生に執着していることに気づく。
全体的になんともやり切れない雰囲気が漂っていて、読んでいて気が滅入る。確かに老人の言うことは鬱陶しく、それに対してイライラをぶつけ強い口調で接してしまうのも現実的だと思う。
それがリアルであるがゆえに滅入ってくる。別に介護問題を提起しているわけではなく、こういった状況を通して主人公が感じたことのプロセスを追うものなのだが、自分を同じ状況に当てはめずにはいられない。 -
介護問題と言う重くなりそうなテーマがこれだけ「跳ねる」と面白い。筋トレ好きの今時の若者VSボケているのかいないのかわからない謎の祖父。お互いにどこかで攻撃し合っている感じが笑えると言うか滑稽だった。重く受け止めることも大事だが、今の世の中こんな受け止め方もアリだなと思った。
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ブログをこちらに書きましたので、宜しければお読みください。
↓
http://sommelierofbooks.com/fiction_nonfiction/scrapandbuild/
口癖のように
「早う死にたか」
とぼやく祖父を介護する、主人公の20代ニートで孫の健斗と母。
寂しさからか甘えたがる老人と、いつもプリプリしている母。
間で冷静に、祖父に望み通りの最期を遂げてほしいと願う孫。
孫の健斗の目を通して、『介護』の実情を知ることができる、いわば『介護の教科書』的な作品と言えるかもしれない。
もちろん、これが正解、という答えは無いとは思うのですが、そんな感じをこの作品から受けました。
祖父の行動、どこまでが本気で、どこからが演技なのか。
気になりました。
高齢化社会の現在、みんなが読んでおいた方が良い作品です。 -
繰り言ばかりの老人の生態を書きたいのは分かるのだが、
表現がすごくしつこく感じた。
私はうんざり感しか残らなかった。 -
介護に対して新しい見方ができた
なるほど、手厚くするだけがいい介護ではないと。
主人公が祖父を早く楽にさせてやりたくて
優しく手厚く介護をするっていう
逆説的な対応に、面喰ったり
思考のねじ曲がり方に笑わされたりしたが
いろいろ考えさせられた。