- Amazon.co.jp ・本 (121ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163903408
感想・レビュー・書評
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最近考えてたことと被った。
歳をとった時、何を楽しみに生きられるのだろうって。
しになくないなーって思いながら生きて、いつか、満足して死ねる時まで、楽しみながら生きていきたい詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2022.36
モヤっとする終わり方でしたが、結末をしると悲しくなりそうな気がしたので最終的には良い終わり方だったなと思えた。
生きる苦しみを考えさせられた。
全てを手助けする介護が果たして本人のためになるのかと思った。 -
ちょうど、今年の新成人が120万人、2021年の出生人数が80万人というのを聞き、高齢化社会に思いを馳せていたタイミングで、この本を読みました。
羽田さん作品を読むのは2作目。自分の中ではもやもやとした結末だと感じました。 -
病院の待合室にあったら、誰が置いたのか、なぜ置いたのか、何を思わせたいのか、と想像力が刺激されて面白いだろうと思った。
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お年寄りと一緒に暮らしたことも、介護の経験もないので、介護生活の大変さは想像するしかないが、この話を読むと自分に耐えられる気がしない。
できることが増える子どもと違って、できないことが増える人の世話をしていくことは、精神がすり減る仕事だ。
プラス介護、マイナス介護という言葉も初めて知った。敢えて自分でやらせる介護(リハビリのようなものかな)の方が、大変そうだ。子育てと一緒で、どんな介護の方法を選ぶのかは、自分の価値観、思想を試される試練のようなものだな。 -
昔、これをきっかけに羽田さんにハマった。
そこから羽田さんの本を読みあさり、生活スタイルを真似してみたりしたけど(鶏ハム生活)、最近はご無沙汰だなぁ。
とりあえず、この本が一番まともです。笑 -
大学生になって1冊目の本。
祖父の介護を通して孫である無職の健斗が成長し、就職するお話でした。
健斗は祖父が常々口にする「死にたい」という言葉を形骸化していたと省み、尊厳死を迎えさせてあげる為に奔走します。しかし、実際健斗がお風呂から目を離した隙に祖父が溺れかけた時、健斗は尊厳死させる目標が達成出来ないという後悔や自分のせいで亡くなってしまうという後ろめたさよりも、祖父から嫌われる、また祖父が亡くなってしまうことを恐れ、自分のこれまでの行動が本意ではなかった事に気付きます。健斗は祖父を深く愛しており、祖父もまた健斗を想う祖父と孫の絆を強く感じ、私は胸が熱くなりました。
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初・羽田圭介さん!
テレビで観た時から何故か「この人のこと知りたい...!」と惹かれて、やっと読むことができた。
今別の羽田さんの本も読んでるけど、何か小説って本当に作者の独自の世界観というか雰囲気が漂ってて、不思議だな〜と改めて思った。羽田さんの作品は(まだ2つしか読んでないけど)、青白い蛍光灯の下で繰り広げられてるような...うーん、難しい。
この本を読んだ後から、エスカレーターではなく階段を使うようになりました...。 -
色々考えさせられる話。
お年を召すと早くお迎えが来て欲しいと言うというのは、私も言われた記憶があったが、深く考えたことはなかった。早く楽にしてあげたいという孫の行動は共感できなかったが、体が不自由になってからも周りの家族に文句言われながら生きていくのもきっと辛いものはあるんだと思う。私には祖父母はもういないが、敬意を表して優しくしてあげることは大事なんだと思う。 -
芥川受賞時から読みたかった作品。
最後まで読んでなぜタイトルが「スクラップ・アンド・ビルド」なのかがわかった気がする。現代社会の世情がリアルに描かれていると感じた。