生きる悪知恵 正しくないけど役に立つ60のヒント (文春新書 868)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 437
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  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166608683

感想・レビュー・書評

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  • まず、題名がいいですね。

    正しくないけど役に立つ60のヒントって
    いいじゃないですか、
    こうなってくると正しいってなんですか?ってことになりますね。

    私はサイバラさんが好きですね。
    もっとも友達になりたいかというと微妙な感じですが(笑)
    サイバラさんの何が好きって、生きるということに一所懸命な感じがするんです。清濁併せ持つ感じとかも好きですね。
    なんせ生きるということにぶれがないと思うのです。

    なんどでも読み直したいと思える本です。
    片意地も張らずに読めるしね。

    いろんな悩み事もありますし、
    悩むほどの事もでもなく考え事と言ってもいいことですが、

    何か戻れる基準を持ちたいですね。

    サイバラさんはそれが生きるって事なんじゃないかと感じています。
    後は子供って感じになっていますね。

    基準があれば
    まっすぐいこうが、まわりみちしようが、
    問題なしとおもっています。

    基準の話ができていないから問題がおきるんだろうか、
    基準の話ができたら問題があっても受け入れられる気もします。

    同じである必要はないけど
    違うから嫌ではなく
    違うけど構わないという気持ちになる、なってもらうにはどうすればいいのだろうと、
    基準を伝えることなのかな。

    あんまり嘘をつきたくないしね。
    サイバラさんは嘘も方便っていうけどね。

  • 自分にはない言葉、経験を持ち、自分にはない語り口で斬り込んでくれるこの爽快感がたまらなく好きなんだと思う。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「この爽快感が」
      ブクログで教えて貰って、気になってる一冊。
      未だ読んでませんが、どうしたら、怖いモノがなくなるのだろう?とか思ってしまう。
      「この爽快感が」
      ブクログで教えて貰って、気になってる一冊。
      未だ読んでませんが、どうしたら、怖いモノがなくなるのだろう?とか思ってしまう。
      2012/09/01
  • 割と納得する回答も多かった。

  •  この本は、生きることに、「生真面目に悩んでいる人たちに」悪知恵に近いかたちでアドバイスをしています。 

     西原理恵子って女子は大好きですね。とにかく本音で生きている。本音だけを喋り続けている。或はホンネと建前が一致してるのかも知らない。嘘も上手に使ってね。赤裸々な真っ裸な自分を出しても恥ずかしくもなんともない。小さい時からの生い立ちもあったんでしょうが、とにかく絵になる人です。しかも、面白いときたもんだ。

     冒頭からですが、格言があります。

    「私がこれまで漫画家として生き残って来れたのは、正直じゃなかったから。嘘をつくのを悪いと思ってない」
     自分には「プライドがない」と言ってるけど、僕には自信満々にみえるけどな。

    「身もふたもないことを平気でできる」凄いねこのバイタリタィ。

     今回この本では出てきませんが彼女は「反体制の男に引かれる」と言っています。この方は強いですね。へなちょこ男じゃ付き合ってもらえないでしょう。結婚は全然したくないみたいです。恋人が一番と言っています。ある意味危なさも兼ね備えています。


    この本の内容は一般の方からの相談に西原理恵子が答えていきます。60問ほどあります。

    彼女の歯に衣着せぬ回答ぶりを紹介します。

    ○質問

    70社受けてもだめ。出口の見えない就活に疲れ果てました。

    ○回答

    「『世間では一流と呼ばれる部類に入る日大の学生』なんて言ってる時点でダメだと思うよ、、、だから、あなたにも『横井入りって知ってる?』と言いたい
    正規では本当にいくら才能があってもなかなか雇ってくれない場合があるからさ。あんまりマニュアル的に考えるんじゃなくて、それ以外の方法もあるってことを考えてみて。どこも雇ってくれないのは逆にチャンス。やりたいことをやればいいんだからさ。まさか22年も生きてきて、何もないなんて事は無いよね?」

     巻末に重松清氏と角田光代氏の質問があります。

  • どんな悩みに対しても「たくましき楽観主義」に満ちた回答をしてくれていて、読んでいると気持ちが軽くなる。著者のたくましさ、ユーモア、賢さ、図太さ、女としてのしたたかさなどは色んな経験にをへてミックスされていったんだろうなあ。心理学者や精神科医が書いた本とはまた別の発見があって一読してみると面白いと思う。特に自分は生きづらい人間だ、と感じている人はぜひ。

  • 並行読みで長い時間かけて読み終えた1冊

    小説を読み疲れた時、本を忘れて出かけてしまった時など
    この本のために時間を作る感じではないけど
    またサイバラを読みたいな、と思えた。

    どんなお悩みも発想の転換で解決できる気になれた。
    実際に色んな修羅場を乗り越えてきた作者だから
    余計に納得できるんだと思う。

    若い世代にこういう本を読んでもらえたら
    いいのになーと思います。

    そういう私も10年ほど前にサイバラを勧められて
    (漫画だったと思う)数ページで断念したので
    その時にサイバラの良さに気付けていたら良かった(笑)

  • 正しくないけど役に立つ。
    なるほどということしきりで、読んでいて気持ちがふわっと軽くなる1冊。

    印象に残ったフレーズを…

    「やっぱり何よりもお金をかけなきゃいけないのは、子どもの教育だと思うんです。年寄りはそのうち死ぬんだから、同じお金をかけるなら子どもにかけなきゃダメでしょう。…(中略)…あと、年寄りにいくら教育しても差別意識とかいろんなことは直らない。その代わり、lこどもたちに新しい価値観を教えてあげることはできるでしょ。そういう新しい価値観を持った子どもたちが自分の足で立って生きていけるようなシステムを作ってほしい。」(p174-p175)

    「先生って勉強ができる生徒に対しては、すごくいい先生。でも、できない生徒に対しては、すごく悪い先生なんですよ。人間は必ず二面性があるので、気に入らないヤツにはすごく嫌な顔をするし厳しく当たる。」(p210)

  • 西原さんが色々な方からのお悩みに答えています。
    面白いし「正しくないけど役立つ」ってタイトルだけど、正しいことも結構言ってると思う。
    個人的には、悩んでいるなら悪知恵というか、これくらいの図太さや裏ワザ的な発想があったほうが人生うまくいくよね。と思う。

    ☆以下ネタバレ
    英語が苦手で困っている→フィリピンパブで彼女をつくって楽しくレッスン!

    可愛がってくれる上司にいつも飲みに誘われて困る→ガンマGTPの数値が高いと嘘をついて断ろう!

    いらんこと言ってしまう性格→気にすんな! 大阪に引っ越せば解決! 

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「大阪に引っ越せば解決!」
      恐れ入りました。。。
      確かに、要らんお世話は、大阪人の甲斐性ですから。
      「大阪に引っ越せば解決!」
      恐れ入りました。。。
      確かに、要らんお世話は、大阪人の甲斐性ですから。
      2014/05/22
    • coffee3さん
      本当にそうなんですか?関西住んでみたいなあ~w
      本当にそうなんですか?関西住んでみたいなあ~w
      2014/05/26
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「関西住んでみたいなあ~w」
      関西と括っても、京都・大阪・神戸はチョッと違いますが、、、
      鬱陶しいくらいに、お節介が過ぎるのは、ホンマ困...
      「関西住んでみたいなあ~w」
      関西と括っても、京都・大阪・神戸はチョッと違いますが、、、
      鬱陶しいくらいに、お節介が過ぎるのは、ホンマ困った事実ですわ。。。
      2014/05/26
  • 西原理恵子さんへの人生相談を本にしたもの。
    みんなの悩みをバッサバッサ切り倒していく。深刻な悩みも、笑いに変える手腕は流石。
    「正しくない」って自分で言っちゃってるし。でも、それでいいんだよっていう懐の深さ。
    決して品は良くない(むしろ下品)のだけど、一本筋ががっちり通ってて、素敵だなぁと思っちゃう。
    そりゃ、正しいものの方がいいんだろうけど、こっちも知ってていいんじゃない?

  • さらっと読める
    情報は絶えず発信し続けた人が勝つ

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著者プロフィール

高知生まれ。漫画家。’88年『ちくろ幼稚園』で本格デビュー。’97年『ぼくんち』で文藝春秋漫画賞を受賞。’05年『上京ものがたり』『毎日かあさん』で手塚治虫文化賞短編賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

「2021年 『猫組長と西原理恵子のネコノミクス宣言 コロナ後の幸福論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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