レイクサイド (文春文庫 ひ 13-5)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167110109

感想・レビュー・書評

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  • どこまでが親の務めなんだろうか。
    どれだけ子供を愛して愛して溺愛して
    子供の進路選択は勿論人生において変わるものの
    が無い大切な選択である。
    けれども子供の意見があっての選択なのか。
    子供の将来を見据えた選択であるのか。

    親は確かにこうした方がいい、
    あーするべきであると提案したり、解決法を
    教えたりする。けれども9割、10割親が決めて
    しまってはそれは親の人生の選択ではなく
    あくまでも子供の人生の選択だと思う。

    ある一節で読んだことがあるが、
    親は子供の核となる部分を磨く立場である。
    子供自身、単純に親と生きてる年数が違うから
    経験に歴然の差がある。
    経験や知識や体験談をもとに、
    子供に進路というレールを提案するだけである。

    今作は受験をテーマにした物語であるが、
    異常なほど子供に対する未来を閉ざす行いが
    数多く見られた。
    このような行為は今の社会なかなかないと思うが、
    学んだ事は、

    •子供に対する、愛する人に対する愛を忘れず、
    その相手に表現をしっかりと伝えること
    (主人公と愛人から学んだ)

    •進路選択は子供を第1目線として考慮しつつ
    選択するもの

    久しぶりのドロドロとした。
    そひてラストシーンビシッと決まらず、
    何かスライムのような核となるものがなく
    少し気がかりな終点をら迎えました。

  • 東野圭吾らしいスピード感と、しっかりとした推理小説で面白かった。

  • 好きですが、あまり好きじゃないお話。
    ラストがすごく「東野圭吾」って感じがします。

  • 一気に読んだ。無駄がなくてよかった

  • 有名中学のお受験のために、複数の夫婦が子供を連れて湖畔で集中合宿したときに、事件が起きる。ある夫婦の夫の愛人が現れ、やがて死体で発見されるのだ。犯人は誰か・・悲しい現実がそこにはあった。

  • 受験、学歴がこんなに大事なのか。
    親は自己評価のために子供を利用してはいけない、子供自身がどうしたいのか向き合ってほしい。

  • 子供の勉強合宿を開く教育熱心にみえる親達であるが、結局は自身の子供の能力を信じ切れず、どんな手を使ってでも受験校に受からせようとする。
    子供の誰かが殺人を犯し、誰が犯したかわからない罪を大人達が一丸となって隠蔽工作する。自分の子が殺していないと断言できないから。
    こういう親にはなりたくない

  • おすすめ度 ★★★★★
    どんでん返し ★★★★☆

    これも読みやすくて簡単な物語。
    結構騙されるし、不思議やなーとも思いつつ
    絶対に見破れへんミステリー
    ただ、こうじゃないか?とは大体想像つくけど
    あたしは分からんかった

  • 現代の日本の社会傾向である学歴社会をテーマにした物語だと思っていたら、結末は驚いた。親と子の在り方について考えさせられた。親の覚悟が見えた。

  • ミステリーだけど、ヒューマンドラマになってた。みんなが少しずつ後ろめたさを感じてる不穏な空気が伝わってきた。諦めを認めて生きていく。すっきりとしない終わり方。

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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