レイクサイド (文春文庫 ひ 13-5)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167110109

感想・レビュー・書評

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  • 全編を通して「中学受験の特異さ」に頼ったストーリー展開で、中学受験経験者としては、それはないだろう…と思わざるを得ない

  • やっぱ東野さんはドラマを意識して本を書いているような錯覚に陥る。主人公の視点では気づけない、怪しい塾の集まりに、子どもと親の関係性、その視点が素晴らしい。でもってラストはそう来ますか。

  • 当方、子供はいませんが親の気持ちを馬鹿にするにも程があると思わざるを得ない。
    ミステリー=エンターテインメントという理由だけでこのような愚行ともいうべきストーリー仕立てを軽々しく世に出すことは許されるべきではない。
    こういった現実は実際あるのかもしれないが、書くなら目を背けたくなるような事実を人間の闇の不可避性と結び付けて真剣に描き出さないと。
    最後の救いで★を一つ付けはしたが、何か腹立たしい。

  • 夜読むと眠れなくなる本。
    最初に登場人物がドドっと出てきて、それぞれがそんなに特徴的な行動を取らないので、誰が誰だか混乱する。
    しかしながら、1章を過ぎたら怒涛の展開。いい意味で裏切られ続ける。
    読み終えた瞬間、親が子に対する愛情の複雑さと、読者として期待を裏切られた気持ちと、結末に対する気持ち悪さとが入り混じった感じ。
    ハッピーエンドではないけれども、読み応えのある作品。
    さすが東野圭吾。

  • 初東野圭吾ですが読みやすかった!
    黒幕〜〜って感じの人物の、あっけなさに拍子抜けしつつ。真犯人の意外さと、描写の巧妙さにドキッとしました。
    登場人物たちが隠してた事実なんてのは、蓋を開けてみれば大したことはなかったのですが。必死になる彼らが、うまく俊介や私を疑心暗鬼に陥らせてくれました。ミステリって楽しいですね。

  • 敢えてぼかしを持たせたままの幕切れ。読後も色々想像してしまいました。
    一つだけ確実なのは、例え受験戦争に勝ちエリート街道を順調に進んでも彼らは全員この湖につきまとわれる、ということ。

  • なるほどそういう小説だったんだ・・・・。

  • 東野圭吾作品らしく?後味悪い作品(笑)

    四組の親子が参加する中学受験の勉強合宿で起きた殺人事件。
    殺されたのは主人公の愛人。
    犯人はその夫の妻。
    しかし、子供達の受験の影響を考え、殺人事件の隠蔽を謀る親たち。なぜ、そんなに犯行をかばえるのか?といったその結束の強さ。そんな違和感の中で明らかになっていく真相。
    といったストーリ。盛りだくさんですが、ページ数も少なくあっという間に読めてしまいます。

    最初、登場人物があまりに多く(4組の親子+愛人+先生=14人)、わけわからなくところでしたが、何とか読み進めることが出来ました。
    また、隠蔽工作のくだりについては、ちょっといやな感じ。
    そして、解決に向けての後半は一気に詠み進められます。
    中学受験、子供に対する親の異常性の描写が東野作品らしいと思います。
    また、ミステリーなのに犯人や犯行の動機があいまいな点がすばらしく、それが、この物語の肝になっています。

    しかし、子供が絡む物語りは自分としては、やはり後味が悪いです。

    今回、本編とは別に参考になったのが千街さんの解説。
    とてもわかり易く、ミステリーの読み方も示唆してくれていて、ありがたいと思います。
    とくに、本作では、その語り口や、登場人物の内面描写が一切存在しないことについて解説してくれており、納得感が深まりました。

  • なんとなく想像ついた

  • 東野圭吾の作品は犯罪者に厳しいものが多く、
    『手紙』なんて犯罪者の家族にまで厳しかっただけに、
    なんかものすごく拍子抜け。

    で、結局これでいいの?って。

    加賀刑事が登場すれば、あっさり解決するだろうに
    とわけのわからないことは言っちゃいけませんね。

    すいませんでした。

    • asumi1727さん
      初めまして。自分のレビューに花丸?くださってありがとうございました!
      加賀刑事が登場すれば!・・・確かにこの事件も迷宮入りさせることはしな...
      初めまして。自分のレビューに花丸?くださってありがとうございました!
      加賀刑事が登場すれば!・・・確かにこの事件も迷宮入りさせることはしなかったでしょうね(笑)
      この部分にウケました(^。^)
      2011/06/27
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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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