新装版 青が散る (上) (文春文庫) (文春文庫 み 3-22)

著者 :
  • 文藝春秋
3.86
  • (157)
  • (186)
  • (182)
  • (16)
  • (6)
本棚登録 : 2045
感想 : 113
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167348229

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 青春

  • 深い青春小説
    青春は失うもの
    それぞれの葛藤は醜くも美しい
    テニスと恋がしたくなる

  • 予想以上に面白くて驚いている。
    登場人物それぞれに対して、”なんだかわかる気がする”部分が自分にもあって、静かに余韻に浸ってしまう。まだ上巻なのに…。

    特に燎平。
    厚かましくも今だからこそ、自分の恋愛のなかにも、この時期の燎平みたいな男の子がいたのかもしれないという気持ちになる。一見控えめなんだけど、心の中では勢い良く溢れそうになっている不安定な感じ。大学生の時に読んでいればまた何か違ったのだろうか。いかにも無知で無経験で小生意気な若さゆえに相手を傷つけてしまうことも少しは減らせたのだろうか。

    男は女の感覚がわからないし、女は男の気持ちがわからない。
    人は他人のすべてを理解することはできない。
    まして20歳前後の大学生なら。

    燎平のこの気持ちが今後どういう風に変化していくのか知りたい。

  • 感想は下巻に書きます。

  • 駄作。

  • 「一流になるには、変則的なテニスでは限界があるけど、オーソドックスな素直なテニスでは逆に三流の壁がなかなか越えられへん。見てくれはええけど、そんなテニスは怖いことも何ともない。筋金の入った、年季の入ったテニスにかかったら、勝負になれへんのや」

    「俺は、実に真剣に、祐子に惚れとったな」
     顔が赤かった。ビールのせいだけではなさそうな目元の紅潮だった。
    「こないだ、学生食堂の窓から何気なく坂道を見ていたら、祐子がおんなじクラスの女の子四、五人とのぼって来た。なかなか美人揃いの一団で、他の連中と比べると、祐子が一番と目立てへんかった。祐子よりも美人で華やかな女の子に挟まれてたんや。祐子は、そやけどやっぱり際立ってたよ。祐子は華やかでなかったけど、よく見ると一番華やかやった。ああ、祐子て、やっぱりええなァと、俺は思ったんや」

  • 下巻に記載

  • 筆者の本を久々に読む。大阪に新設された大学でテニスに打ち込む大学生たちを題材にした1982年の作品。上巻では、個性的な登場人物の説明の部分が多い。楽しみにしていたテニスの話はあまりない。

  • 青春、テニス、恋愛

    すんなり読めてさわやかな印象の小説

  • 同作家の中ではエンタメ色がかなり強くて、あまり楽しめなかった。下巻に期待。

全113件中 21 - 30件を表示

著者プロフィール

1947年兵庫生まれ。追手門学院大学文学部卒。「泥の河」で第13回太宰治賞を受賞し、デビュー。「蛍川」で第78回芥川龍之介賞、「優俊」で吉川英治文学賞を、歴代最年少で受賞する。以後「花の降る午後」「草原の椅子」など、数々の作品を執筆する傍ら、芥川賞の選考委員も務める。2000年には紫綬勲章を受章。

「2018年 『螢川』 で使われていた紹介文から引用しています。」

宮本輝の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
伊坂 幸太郎
村上 春樹
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×