葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫 う 20-1)
- 文藝春秋 (2007年5月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167733018
感想・レビュー・書評
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恋愛、青春、家族、人生がテーマのミステリー。ハートフルな世界観がありつつも、謎が次々迫ってきて読ませる読ませる。物語の筋も文章も綺麗。
伏線もうまく隠されていて、ラストは分からなかった。騙された感よりも、ほっこりする後味が素敵。
ミステリー好きならば是非読んおくべきで、優しい気持ちで人生を振り替えられる作品。おすすめです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
おすすめのミステリーに必ず載る一作。『絶対に騙される』という文言もあるのに騙されてしまうところに驚いた。先入観って怖い...
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叙述トリックだと身構えて読み始めました。
途中、13日の金曜日の回数の件でなんとなく人物像は解ったのですが、さすがに過去の類似した二つの事件のトリックは想像もつきませんでした。
物語後半、読み進める時のパズルが組上がって行く様な感覚は時間を忘れる程に心地よいものでした。
それでもマイナス★1つなのは、この作品にかけられた作者からの意地悪な気持ちが感じられたからかな。(個人の意見です)
再読は微妙ですね。 -
いわゆる読者を騙す為の叙述トリックを前提に構成された作品。ごりごりの犯罪小説であり、内容も中々にえぐいのだが、結末(この小説の肝となる仕掛け)を読んだ後に前半部分を思い出すと、何ともシュールでおかしくなった。人間は心の持ち様で、いくつになろうと成せば成れるという前向きさを教えてくれる。
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ミステリー界隈の定番作品。
種明かしパートでは、驚愕という感じではなく、なるほどと納得感の方が強かった。
過激な描写もあったが、純粋にストーリー展開が好みで一気読みした! -
この本については、ストーリーに触れて感想を書くことは控えるべき一冊でしょう。
最後まで見事に騙されてしまったというか、疑問点も湧いてきませんでした。
どこで物語が集約されるのかを期待して読み進めると、正に斜め上の、想像もしていなかったところで着地されて、唸ることしかできません。
まさに圧巻の展開です。
特に印象的だったのが、将虎が最後に語る内容。
作者の書き記したかったのは、この部分ではないかとも思える熱い語りを展開しています。
2003年に発表されたようだけども、今なお色褪せることのない一冊です。
是非、手に取って、騙されて、感化されてください。 -
今の私、若かりし日の私。本当の私、偽りの私。それらが絡まりあって終盤のどんでん返しに繋がる。様々な賞を受賞した作品だけに楽しく読めた。
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初コメです。
『最後までさくらさんが好きにはなれず…』
実は私も同感です(笑)
どんな理由であれ、許されない半生ですもん。初コメです。
『最後までさくらさんが好きにはなれず…』
実は私も同感です(笑)
どんな理由であれ、許されない半生ですもん。2023/03/10 -
マメムさん
コメントありがとうございます!
そうですよねぇ。
自分のしたことを反省するのも必要ですよね。
さくらさんを好ましく思わない!と...マメムさん
コメントありがとうございます!
そうですよねぇ。
自分のしたことを反省するのも必要ですよね。
さくらさんを好ましく思わない!という方はまだまだいそうですよね(笑)2023/03/10
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綺麗なタイトルからして何となく青春っぽいイメージをしていたけれども、結構ダークな表現や性の表現があって苦手な人は注意。
葉桜という単語から青春と連想したように、言葉のイメージから色々とミスリードに引っかかった。
あと、ミステリー要素は少なめな気がする。
話が現在だったり過去だったり違う人間視点だったりとコロコロ変わるので、ちょっと混乱しそうになった。
もちろん最後は全部繋がって、なるほど!となるのはさすが。
あと、悪徳商法の恐ろしさにはゾッとした。
個人的にはこの悪人たちに天罰を下して欲しい。
そして主人公たちの今後も気になる。