葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫 う 20-1)
- 文藝春秋 (2007年5月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167733018
感想・レビュー・書評
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真実を知った直後の感想は「私は何を読まされていたのだろうか...」である
トリックといって良いのか完全に騙されていた
ネタバレになるので何も語れないのがもどかしい
ヤクザや暴力も読者を騙すためには必要だったんだな
ミステリーはやっぱり面白い詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いやー、とても面白かった!
まさかのどんでん返しでした!!
調べてみたらこの本は割と賛否両論みたいですね。
否定派の意見も分からんではないです。
特に序盤のアレとか確かに嘘はついてないけど読者を騙す気満々のイジワルさがありました。
誰が見抜けるねん。
それでもめちゃくちゃ面白かったです。
読んだことないなら是非とも読んでほしい! -
本作は第57回日本推理作家協会賞、第4回本格ミステリ大賞受賞作であり、「2004年版このミステリーがすごい!」第1位にもなった作品。必ずと言っていいほど、おすすめのどんでん返しミステリ作品ということで紹介されています。
どんでん返しミステリが好物の自分にとっては、印象的なタイトルと相まって期待感は最高潮。読むのを楽しみに長らく積読にしていましたが、湯治中に読むことに。
構成は、かつては探偵事務所で働き、いまは「何でもやってやろう屋」を自称し、気ままな生活を送ると主人公・成瀬将虎と古谷節子という女性の二人の視点から。
成瀬はひょんなことから、ある人物の不審死とその背後の悪質な催眠商法を行っている蓬莱倶楽部の調査を引き受けることに。そして同日、駅のホームで飛び込み自殺しようとした女性を助けたことで、運命の歯車が回り始めていき…。
事件の謎と恋愛模様のストーリーが、軽快なテンポで描かれているハードボイルドテイストのミステリ?でした。人によって好き嫌いがはっきり分かれる作品かもしれません。
当初想像していたストーリー展開とは全く異なっていましたが、点と点が線になった瞬間は気持ち良く騙されました。でも期待感が半端なかったので、少しの物足りなさも。
最後にタイトルの意味もわかり、まさに物語にぴったりな良いタイトルだなぁとしみじみと感じた作品でした。 -
記録
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後半から、え?どういうこと?、ちょっと待って?と混乱しながら読んだ。まだ、読書ビギナーの私には展開が正確に読み取れなかったところもある。時代が行ったり来たりしていて、登場人物の年齢を誤解していた。だから、最後の方は、修正に時間がかかった(笑)
やっぱりミステリー作家さんって、すごい!と思えるような展開。どんでん返しがすごいと紹介をされていたけれど、私的には、なんとなくそうだったのかな~という感じの読後感。
でも、グイグイ引き込まれて、後半は一気読みでした。
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面白かった!
完全に作者のミスリードに騙された!
ヤクザの話から全然話が繋がらないぞと思ったが、そう言う事だったのか!
会話の内容からも勝手にこのぐらいの年齢設定だろうと決め付けていたが、完全に思い込みに嵌まり、作者の思惑に躍らされた気分になった!
この方の小説は初めて読んだが、最初がこれで良かったかも。他の小説も読んでみたい! -
なるほどぉ〜 名作と名高いにも関わらず実写化されないわけですね。
いやーやられました。
伏線回収が素晴らしく、どんでん返しもある上、ただ勢いだけで誤魔化すのではなく、ちゃんと根の謎解きもしっかりしている。
うむ 多少の無理矢理感と、少々説教くさい感じ(そしてそれにいまいち賛同できない)ところはあるので星1つ減らしましたが、これは読んで後悔することはないです
というか一回読み始めると途中で止めるの無理です -
どうしてこの本を見つけたかは忘れたが、本棚登録数やレビュー数がとびぬけて多いので読んでみた。
結果、作者の狙いどおり勝手に作り上げた人物像が全否定された。
読了後に一度出来上がったイメージを作り直して、パラパラと読み返すはめに!
変なタイトルだなと思っていたが、そういうことだったのか。 -
"会話のやり取りで、人柄を表現していて、想像力を刺激される。
ミステリーとしても楽しめる。
こういう話を書ける人の頭の中を観てみたい。どんな生活を送っているのだろう。どこで発想を得るのだろう?作者に興味を持った。"