葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫 う 20-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 27703
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  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167733018

感想・レビュー・書評

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  • 2度読み必至の意味が理解できた。たしかに映像化できない大どんでん返しだが、ちょっと無理ないか?と思う場面も多々ある。
    あと冒頭から刺激の強い性的描写があるので、作品としての第一印象が非常に悪かった。

    しかし、伏線回収もどんでん返しもしっかりあるので、ミステリ好きなら面白いと思える作品です。

  • 違和感がありつつ読み進めていくと、その違和感よりも話の方にのめり込んでしまっていつの間にか終盤へ。
    違和感なんて忘れかけていた最後の最後に衝撃の一行…。
    思わず、「…え!?」って声に出てしまいした。
    これまで読んできた全てのイメージが全部覆るような衝撃で、しばらく頭の整理が追いつきませんでした。タイトルの意味や主人公の考え方はとても希望に繋がる素敵な小説でした。


  • あっという間に読めちゃう気になる展開と、最後に驚きの種明かしがあるエンタメ小説!(ミステリという感じはあまりなかった)

    ネタバレを避けて感想を書くと、
    話題の叙述トリックは事件自体ではなく、物語全編の方についてかけられている。
    読後、読み返すと気持ち悪いというレビューを度々見かける。
    うん、分からないでもないけど…

    じゃあ気持ち悪いと言うあなたはどうなんですか、今どれだけやりたいことにチャレンジしてますかと問いたい。
    いつかは自分もそうなる未来な訳で、じゃあ悲愴に暮れて暮らす方がいいんですか、それよりかは明るく活動的な方がよくないですかと思うのです。(物語の登場人物ほどの人達はさすがに少数派だと思うが)
    『自分の可能性を信じる人間だけが、その可能性を実現できる資格を持つ』

    その通りだよね。私は普通に勇気づけられたよ。安藤士郎の生き様に心を動かされたよ。
    面白かった!帯のコメントはちょっと上げすぎだと思うけど…

    しかしヒロインのさくらは最後まで好きになれなかった(・_・;

  • 一瞬にして複数の事実が反転し、唖然とした後に混乱が訪れる。
    ミステリーとしても恋愛小説としても上出来です。
    タイトルの秀逸さにも感動しました。

  • 読む前から評判を聞いてたことも相まって正直序盤はそんな面白いか?と思いながら読んでいた。
    中盤から終盤にかけて巻き返すように面白くなって作品の中で感じた違和感もここで引っかかったか〜と読み終えてスッキリした。きれいに騙されたなといい読了感を味わえた。久々に胸が熱くなるような思いをしたし、しばらくしたらまた読みたいと思えるような本だった。内容としてはミステリーなんだけど内容になるべく触れずに読んでほしい1冊。

  • 妹とか、あれのための体力作りとか、
    そういうことから勝手に
    著者の思惑通りに連想させるのは
    本当にうまいと思った!


    私には、今のところ、叙述物で
    最高傑作です!

  • おおー…すごい。
    先入観ってすごい…笑
    あんまり書くとネタバレになりそう。
    タイトルや表紙からは想像してなかった血なまぐささがちょっぴり残念。
    そんな思いもしなかった大どんでん返し血なまぐさミステリーなのに、後半で生きる勇気をもらった気がする。

    あぁびっくりした。

  • 主人公の設定と言うか、登場人物の世代設定とか、すごく斬新でした。人物相関図を書きながら読んだので、スンナリ理解することができたので、オススメです。
    相関図を書きながら、かつ読みながら違和感を感じ始めたところで、エンディングとなりました。面白かったです。

  • あー面白かった♬[意外な結末]のブックリストで多くの方がランクインさせていて気になっていた作品!まんまと騙された!というか先入観の恐ろしさたるや!!
    出だしで期待持ち過ぎちゃって、途中苦手な話やこの話する必要あった?というストーリーで躓いて、なかなか読み進まず1か月掛かったけど、最後まで読んで良かった!!全部しっくりきて最後はえっ?誰!?で一気読み!これは結末知ってからもう1度整理しながら読み返したくなる本第1位間違いなし☆
    最後はチラホラいい事言ってて人生まだまだこれからなんだと思わせてくれた。
    桜って紅葉するんだって!
    散ってまた1年後〜じゃなかったんだね。

  • 恋愛、青春、家族、人生がテーマのミステリー。ハートフルな世界観がありつつも、謎が次々迫ってきて読ませる読ませる。物語の筋も文章も綺麗。

    伏線もうまく隠されていて、ラストは分からなかった。騙された感よりも、ほっこりする後味が素敵。

    ミステリー好きならば是非読んおくべきで、優しい気持ちで人生を振り替えられる作品。おすすめです。

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著者プロフィール

1988年『長い家の殺人』でデビュー。2004年『葉桜の季節に君を想うということ』で第57回推理作家協会賞、第4回本格ミステリ大賞をダブル受賞。2010年『密室殺人ゲーム2.0』で第10回本格ミステリ大賞をふたたび受賞。

「2022年 『首切り島の一夜』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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