- Amazon.co.jp ・本 (487ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167763039
感想・レビュー・書評
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下巻はまるまるカタストロフ!丁寧な描写で、その分読み切るのに時間を要しました。
単純な善悪の問題ではない。一人の女性と二人の青年から始まった日本という国と日本人に対する問いかけの物語は、美しいラストシーンと共に収束を迎えました。
それにしても朋希や一功をはじめとしたローズダストの心境を考えるとなんとも切ない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2013.08.04読了。
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疲れた。
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ついに、福井晴敏著「オペレーション ローズダスト(下巻)」を読み終わりました。
かつての仲間だったテロリストチームと命を賭けて闘う防衛省の特殊工作員の活躍を描いた最終巻。恐怖の戦場と化した東京をはたして救うことができるのか、いやが上にも盛り上がるクライマックスでした。
臨海副都心の特殊な構造をうまく巧妙に利用した予告テロ、それを阻止しようと、立ち上がった主人公たちでしたが、防衛省と警察庁との確執など、敵がテロだけでない状況の中、最後まであきらめずに闘う姿は涙を誘わずにはいられません。
そんな主人公たちの闘いを通して、まわりの世界が少しずつ変わり、未来の日本がほんの少しでも明るいものになるかもしれないという希望が伝わってきました。
テロリストたちのそれぞれに生きた証を残して散っていく姿がなんとも言えず、哀れでした。
それにしても、読み応えのある小説でした。
これだから、読書はやめられません。 -
面白かった!
最後のお台場決戦は迫力満点。
圧倒的熱量。
警察や公安、自衛隊に本当にあんな人いたらいいな。
“新しい言葉”探そう…。 -
映画を見ているような盛り上がり。ラストへのつなげ方はうまい。映画化は難しいだろうな。
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群衆に埋没したくないとか言いつつ、
他の人と違うのは不安になるのが日本人の特徴だ。
悪く言えば、自分は特別だと言う中二病的な希望をもった
自身の行動や言動に責任が持てない人種とも言える。
そんな、まわりに流されやすい日本を愁いた作品。
物語の最後に主人公はこの作品の作品のテーマになっている
新しい言葉というモノを見つける。
ただそれは別に新しい言葉でも何でもなく、
昔から何度となく使われたてきた言葉だった。
言葉の温度も新鮮さも世界の温度も色も
受け取る人によって価値は変わる。
空の色がいつもよりも明るいのはその人の気持ちが明るいからだ。
冬の日本海が鈍色なのはその人の気持ちが暗澹としているからだ。
一方古い言葉と言うものは確かに存在する。
万人にとってイメージの固定化された言葉のことを言う。
あれはホント嫌なものです。 -
ローズダスト計画を実行するファミリー一人ひとりの気持ちがよくわかる作品だった。一方で、話が長すぎて間延びした感じもあり。読んでいて飛ばしたくなる場面がいくつかあったりした。クライマックスはもう少し盛り上がっていたらよかったかもしれない。
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おもしろかった。
これから日本はちゃんと自分で考え変わらなくちゃいけない
っていうことを読んで感じた。 -
さて、最終巻。
劇画的、といえばそれまでなのかもしれませんが、作者の伝えたい思いというか、日本の行く末というか。
なんというか、ものすごく心打たれてしまいました。
とにかく、この世界に浸って、いろいろ考えるべきかな、と。