- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167780012
感想・レビュー・書評
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「青春小説 おすすめ」とかで検索するとヒットするので、どんなものかと思い購入。
これぞエンタメ作品という感じで非常によかった。中高生はもちろんのこと、大人が読んでも十分に楽しむことができると思った。
まず、文章がよみやすかった。
本作はいわゆる一人称目線で、(ぼく、わたし、などの主語で語られる)小説だとよく
『あたしは竹刀を強く握りしめながら相手をにらみつけた』
のように、登場人物たちの目をかりて「状況を説明する文」があるのだけど、本作はそういった文がほとんどない。主人公の独白と登場人物たちのセリフだけでうまいこと状況を説明してくれるので、小説に慣れていない人でも気軽に読めると思う。
次にストーリー展開がよかった。簡単にいってしま少年漫画的なアツい展開が、いい。
「剣道の強豪である主人公が、(ちなみに全国二位。一位じゃないところもいい)ノーマークの無名校の選手に破れ、進学先の高校で今度は二人が一緒に戦う」
剣道一筋だった主人公が、悩みながらも仲間たちの交流を経て少しずつ変わっていく、素晴らしい青春小説でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
遅ればせながら
冒頭、武士すぎて笑っちゃったけど。良い。すごく良い。
スルスル読めた。早速セブンティーンにうつります
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こりゃあ、いい❗️
純粋に青春小説かとおもいきや、ちょっと深い部分もあり、でもストーリーはテンポがあって
面白い、とは聞いてたけどほんと、いい❗️
さぁセブンティーン読もっと -
爽快感あふれる小説であった。
天才肌と超努力家。
比べることにしか価値を見出さない少女と、比べることに価値を見出せない少女。
似ていないようで似ている二人の、青春。
涙もアツさもそこそこに、程よく盛り上がり、程よく終わる。
すべては続編のために。 -
高校受験の塾に通っていた時、出題された作品。
もちろん、内容は切り取られたものだったけれど、あっという間に引き込まれて、翌日自転車を飛ばして本屋に買いに行った思い出の作品。
作者の誉田哲也さんはストロベリーナイトで有名だが、この作品は全く毛色が違う。
相反する二人の主人公という、今まで幾度となく使われてきた設定だが、この作品の二人は本当に生きていて、ページをめくるたびに新鮮だ。
剣道を通して、二人の関係性や考え方が変わっていくのがただただ胸を動かす。
とても楽しいが、どこか儚い二人の旅路を丁寧に紡いでいくこの作品を是非とも手に取って欲しい。 -
『独りでは生きる意味を見出だせない』
・宮本武蔵の五輪書をガチ読みする剣道部の現代JK
・日本舞踊出身の初心者だがなぜか強い剣道部JK
誉田哲也さん。ホラサス特別賞なのにゆるふわほっこりさせられて感謝。
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爽やかな青春部活物語。序盤の磯山は割とヤバかった
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ラスト50ページで一本取られた。
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最高に面白いシスターフッド小説。
こういう女の子同士の友情やライバル関係を男性が書くの初めて読んだ。めちゃくちゃいい。