顔 FACE (徳間文庫)

著者 : 横山秀夫

• 徳間書店 (2005年4月15日発売)

感想・レビュー・書評

[佐トーさんの感想 · 2022年2月25日]

D県警シリーズ第3弾。似顔絵婦警として活躍していた平野瑞穂が、様々なセクション(広報公聴係/電話相談室/強行犯捜査係)で、顔なき犯人を追い詰める話し。

[メカアザラシさんの感想 · 2022年1月23日]

強い女性であり弱い女性でもある主人公が魅力的。男女平等が一般的と言われる中、一般ではない警察社会を感じる。「64」を先に読んだが、比べて読みやすい一冊。

[akiさんの感想 · 2022年1月10日]

『だから女はつかえねぇ』
陰の季節に出てきた、似顔絵婦警の平野瑞穂さんが主人公。
顔なき犯人を追う短編ミステリーでした。
警官としての、正義感、真実を知りたいという思いが、痛いほど伝わってくる
男性社会の警察組織で、女というだけで警官扱いされない、苦しさ、やるせなさ、心情が、リアル！

[Marikoさんの感想 · 2021年12月27日]

普段短編はあまり読まないけど、ひとつひとつの話が濃くて面白かった。華やかさとは程遠い職場で「女は役立たず」と馬鹿にされながらも歯を食いしばって日々を生きる主人公。その姿が痛いほど輝いていた。

[ロトさんの感想 · 2021年8月1日]

記録

[タマキン君さんの感想 · 2021年7月21日]

とても良い。評価が良くないレビューも散見されますが，主人公のひたむきさがとても良いです。若さかなぁ。うらやましい感じもします。あと，安易なハッピーエンドの結末ばかりでないところが，リアリティというか共感も得られます。もっと読みたい。

[kenken1967さんの感想 · 2021年6月29日]

D県警シリーズ
"婦警"が主人公の作品は珍しい。

[tantanさんの感想 · 2021年2月22日]

いや〜、横山さんサイコーですな！！

[rockinyoriさんの感想 · 2020年9月11日]

婦警を主人公にした連作短編集。
横山秀夫なので読み始めたら止まらないリーダビリティがあるが、そもそも個人的には短編集が好きではないので（短編集とは知らずに購入してしまった）、どうしても評価は下げざるを得ない。
逆に言えば短編好きの方には自信を持ってオススメできるクオリティでもある。

決して強くはないが誠実な婦警の視点で描かれる、男社会の警察組織。そうした要素に不快感を持たない方は、一度読んで見るべきかも。

[あめさんの感想 · 2019年12月27日]

オーディオブックで聴書

横山秀夫作品は「影踏み」で初めて出会った。やはり、好きだ。

単に私がミステリー慣れしていないからかもしれないが、とにかく終始不安にさせられる人物設定、ストーリーの妙があり、心理描写、世界が実に繊細である。

何が好きかと言えば、やはり主人公を応援したくなるのだ。ミステリーと言えば、事件と解決が主菜と言う印象があるが、著者の作品は、事件によって醸し出された主人公の心を読むことが楽しい。主人公の心の事件と解決に味わいがあるのだ。

そういう手法が普通なのであれば、申し訳ない。

著者の本をまた読みたい、そう感じさせてくれる作品だった。

著者プロフィール

1957年東京生まれ。新聞記者、フリーライターを経て、1998年「陰の季節」で松本清張賞を受賞し、デビュー。2000年、第2作「動機」で、日本推理作家協会賞を受賞。2002年、『半落ち』が各ベストテンの１位を獲得、ベストセラーとなる。その後、『顔』、『クライマーズ・ハイ』、『看守眼』『臨場』『深追い』など､立て続けに話題作を刊行。7年の空白を経て、2012年『６４』を刊行し、「このミステリーがすごい！」「週刊文春」などミステリーベストテンの1位に。そして、英国推理作家協会賞インターナショナル・ダガー賞（翻訳部門）の最終候補5作に選出される。また、ドイツ・ミステリー大賞海外部門第1位にも選ばれ、国際的な評価も高い。他の著書に、『真相』『影踏み』『震度ゼロ』『ルパンの消息』『ノースライト』など多数。