- Amazon.co.jp ・マンガ (163ページ)
- / ISBN・EAN: 9784199503016
感想・レビュー・書評
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【本棚無】女装癖のある3人の男子中学生の話。
女の子になりたいまりか、姉の身代わりとして女装するユイ、恋した相手に求められて女装したパロウ。
そんな3人が出会って動き出す物語。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
明らかに志村貴子の系譜。
女装物って意味ではない。
少女漫画をシンプルにした線で
少ないコマの中に少ない吹き出しを配置するスタイル。
百合や女装物での志村貴子の存在は大きい。
秋山はるや押見修造にも志村貴子的なものを感じる。
これが最近では所謂決断主義ってやつが増えてきたので
流れが変わるのかなあと思ったりもするが
それと同時進行で所謂21世紀のニューウェーブ組もいるんだよね。
ふみふみこも21ニューウェーブ組だが志村貴子成分が大きいので余り革新的には感じない。 -
私にはわからない感覚だけど、それぞれに理由があって切なくなる。
パロウは中学生なのに大人びているなぁ。 -
タイトルの「へんたい」とは「変態」ではなく、コクーンから蝶になるほうの変態。
自分の中のあやふやなもの、もやもやとしたものを無理に小綺麗にまとめる必要はない。あやふやなものはそれ自体で正当なもの。そういったものに無理やり場所を与えてしまうと成長の機会が奪われる。でも社会はそういうふうにできている。言葉にできないものは言葉以外の場所にしまって「これなんやねん」と悩む方がマシだと、このマンガは教えてくれる。
「あいまいなもの」、あるいは「あいまいとされているもの」を自分だけの狭い価値観でさばこうとするから、マイノリティへの差別やユニークな人材へのいじめがおこる。人間は経験と直感と理性で世界を理解しようとする生き物だが、一つの価値観だけでは世界はさばいてはならない。 -
「放浪息子」を思い出さざるを得ない設定だが、この作品には「悪意」がある。性欲がある。良くも悪くも「一歩先」だ。
まりか。ユイ。パロウ。誰に感情移入するか。
あーあああまりか。君にやられてしまったよ。 -
2/9 読了。
"男の娘"に萌える漫画、ではなく、その後ろ暗さを共有する漫画。 -
可愛い絵に似合わず、複雑な背景を持った少年たちが女装するという凄まじい話で少しびっくりした。
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『女の穴』で心奪われてからずっと待ってましたが、いよいよふみふみこ先生の連載作品です。キュートな絵柄は散りばめられた毒を中和するどころか、むしろ際立たせる効果を持っている。思春期の日常の中にひっそりと巣食う鬱屈とした孤独や淫靡さが凝縮された強烈な作品。
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毒々しくて、重いのに
ふわふわかわいい絵柄で
アンバランスなんだけどそれが絶妙に良い。
きてる! -
とりあえず読んでみました。
絵はきらいではありません。