マイクロソフトでは出会えなかった天職 僕はこうして社会起業家になった

  • 武田ランダムハウスジャパン
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784270002483

感想・レビュー・書評

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  • 心を揺さぶられる内容。
    “天下”のマイクロソフトのエグゼクティブの地位を捨てて、
    「ネパールの貧しい地域に学校や図書館をつくっています」
    という“仕事”を選んだ著者のジョン・ウッド氏に感銘を受ける方は多いはず。

  •  飯渕です。
     第3回日比谷図書館ちゃんぷる(2012/9/9)で紹介していただいた本です。
     
     マイクロソフトに勤務しイケイケウハウハ(死語?)だった著者が,休暇に訪れたネパールの地で,現地の小学校に図書室がない(図書自体はあるものの,書庫に「封印」されて読めない)ことに衝撃を受け,最終的にはマイクロソフトを辞め,貧困国の子供たちに本を届けるべく学校に図書館を作ることを事業とするNPO法人Room to Read(女子児童支援等もしている)を立ち上げるまで,立ち上げてからのお話。
     子どもたちに読書の素晴らしさを知ってほしいという,強く止まない願望がこれほどのことを成し遂げさせたということで,強い情念が人を動かしていくのだという例。教育が人を育て,人材が未来を創る。
     もっとも,NPO法人やボランティアという側面からいえば,誰しもが彼のようになることはできないし,また,その必要もなく,だからこそ,彼のように,皆の善意を集約して大きな形にアウトプットできる人が必要だったのではないでしょうか。
     当然ですが,決して平たんではない道のり(マイクロソフトを辞める時の人間模様や資金集めをする際に味わった失望感)も書かれており,他方,たとえば,「ボランティアやNPOへの寄付では,往々にして寄付金がどのように使われているかわからないということを反面教師として,支援者へのメールには必ず,寄付金の使い道を数字で書き添えるようにした」という趣旨のことも書いているので,仕事は何事も工夫と想像力,差別化であるということも感じました。
     このように,強く清い情熱,それに向けた確固たる努力の跡がリアルに描かれているので,自慢話のように感じることなく,スッと読んで,モチベーションアップができる非常におススメ度の高い本です。

     本にまつわる本なので,ブクログ一発目にご紹介いたしました。

  • MSの仕事、ボリュームが強烈なことがよく分かった。
    MS退職後の展開は、まさに彼にとっては転職を見つけた宝箱のような話なのだろう。

  • 古本として出会ったので購入&読了しました。

    タイトル通りだけど、超一流企業であるマイクロソフトのエリートと、社会起業家として生きる対比・人生としての意味などを考えさせられる内容。
    著者本人の強靭なモチベーションとポジティブな考え方に、とても共感。

    自分のキャリアとは?と考えさせられる。。

  • マイクロソフト社にて、エグゼクティブのクラスにあった著者が途上国の子供の為に本を贈りたいと思ったところから、地位を捨て、ルーム・トゥ・リードと言うNPOを設立し、成果を残しつつ現在に至るまでのサクセスストーリーと言ってよいだろう。
    この成功は決して著者の財産により実現できたものではなく、熱意や友情、情熱があったこそであると読み取れる。
    社会貢献、寄付と言うものに対して、偽善、売名などと色眼鏡でみてしまいがちな日本人ではあるが、素直に「何か行動を起こしたい」と思わせる内容である。
    学校に行って当たり前。
    本が図書館に並んでいて当たり前。
    実は、その光景は恵まれている光景なのである。
    貧困にあえぐ国がある。
    単純に日本人として生まれただけで幸運なのである。
    その幸運を独り占めにするのでなく、分け合って行きたいと思う。
    色々と困難や障害もあるかもしれない。
    それは人生においてもビジネスにおいても同様であると思う。
    その時にこの本の一節「できない理由でなく、どうすればできるのか」この言葉の意味を噛み締めたいと思う。
    非常に良いノンフィクションであると思うし、良いビジネス書でもあると思う。
    本にマーカーを引くのは嫌いなのであるが、思わずマーカーを引いてしまった1冊であった。

  • * 人生で満足させなければならない相手は自分自身だけ。自分が正しいと思うことをして、その気持に正直になればいい。
    * マイクロソフトでは、個人を攻撃してはいけないが、アイディアは攻撃していい
    * 具体的な数字に基づく
    * 自分を優秀に見せてくれるすばらしい人達に囲まれている
    * 21世紀のアンドリュー・カーネギーとは、関心の高い世界中の市民のネットワークのこと。
    * それはできないという人は、それをしている人を批判すべきではない
    * バンドエイドをはがす方法は2つある。痛いけどゆっくりはがすか、痛いけど一気にはがすか
    * 大きく行け、それができなければ家に帰れ

  • 社会起業家としてのジョンウッドの意思が存分に伝わる一冊

  • 今後、私の読んだ本はRoom to Readへ寄付します。間違いなく100冊に1冊の感動本だった。NPO Room to Readを起こしたジョン・ウッド氏。そのすべてを紹介してくれている。アジアの途上国では識字率が異常に低い。小学校に通えない子も多く、女子では男子より環境が悪い。2000年、ネパールをハイキングしたことから始まり、現在では多くの国に資金調達ボランティアを置く大きな組織となっている。このNPOは単なる慈善団体では無い。

  • マイクロソフトのエグゼクティブからNPO法人の設立へ


    僕にとってあこがれるような内容の本だった。

    単なる企業戦士として働きづくめの生活から一転して、途上国の教育支援のためのNPO法人のトップとして社会に貢献する仕事に費やす日々。

    僕自身も、将来的には世のため人のためになる仕事ができればいいと思っているが、
    やはりスタート地点への不安、仲間が集まるか、資金を集めることができるかの不安を抱えている。

    この本から学んだことの一つは、必ずしも速いスタートでなければならないわけではないことと、キッカケは突然訪れるということ。

    今持っている自分自身のビジョンをいかにして実現すればいいか、今のところはわかってはいないが、チャンスが来たときに必ずものにできるように準備はしておきたい。
    そして、そのチャンスに気づかずかないことがないようハングリーでいたいし、石橋をたたいて渡るだけじゃない愚かさも持って行きたいなと思う。


    この本は将来社会貢献をしたい人や、仕事をしていて満足感を得られていない人、はたまた将来のビジョンがないという人にもお勧めです。

    Room to Read
    http://japan.roomtoread.org/

  • 自分を信じて、行動を起こすことの大切さを強く感じさせる本。
    こういう人生を見つけていきたい。

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