マイクロソフトでは出会えなかった天職 僕はこうして社会起業家になった

  • 武田ランダムハウスジャパン
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784270002483

感想・レビュー・書評

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  • この物語は、マイクロソフトに勤める著者が休暇をすごすためにネパールに訪れたことから始まる。ここで、彼は現地の小学校を訪れ、「ここでは本が貴重であり、この本が痛まないように子供たちが触れないようにしている。あなたはこの状況を救えます。次に来るときは本を持ってきてほしい」という校長からの願いを聞く。彼は、この言葉を胸に深く刻み込み、友人、知り合いにこのエピソードを伝え、本を寄付してくれるように頼んだ。当初は、100冊も集まればよいと考えていたが、なんと3000冊以上が集まり、これを次の休暇にネパールに届けた。 普通の人なら、ここまででもありえないような善意だろう。しかし、この行動が彼の中に深く眠っていた天使を目覚ました。貧しいために、本を読めない子供たちに本を。親を手伝わなければならないために、学校へ行けない子供たちに、教育を。この衝動が、彼にマイクロソフトでのキャリア(35歳ですでにエグゼクティブだったらしい)を捨てさせ、社会起業家への道を決断させる。ここからの苦難、葛藤の道のりは本書を読んでほしい。 このレビューを読んでいる方なら、自分の人生においての本の重要性は、言わずもがなであろう。この重要性を理解するのならば、彼に賛同し、彼の団体であるroom to readを支えよう。私は、アマゾン・アソシエーターでの収入と、不必要な蔵書の販売売り上げをすべてroom to readに寄付することにする。 なお、本書の利益はroom to readの資金になるそうなので、この本は古本ではなく、新しいものを買ってほしい。

  • いつかは社会貢献を始めたいと考えているが現実的に踏み出せない多くの人に向けて、今日からでも活動できる基盤を作ったRoom to Readの活動にとても共感できた。タイトルが「マイクロソフトでは出会えなかった天職」ではあるが、マイクロソフトで得たもの(やろうとしていることではなく結果を最重視すること。個人を攻撃するのではなくアイディアを攻撃すること。自分の仕事に関する数字を精査し続けること。部下への忠誠心を忘れないこと。)がなければ起業もうまくいかなかったと書かれていたのが印象に残った。ただ書籍として一流のビジネスマンを辞めて起業する際の葛藤やプライベート事情など個人的に冗長と感じる部分が多かったのが残念。

  • マイクロソフト社でマーケティング部門の役員をしていた筆者が、休暇で訪れたネパールで小学校の図書館の貧しさを知り、途上国に本を届けて図書館をつくるNPOを立ち上げ、その活動をどんどんと大きくしていく物語。

    活動の発展の様子と、ビジネスマンとしてのマイクロソフト社での日々、さらには子供のころに本に夢中になった筆者自身の思い出などが代わる代わる語られる。

    1人のビジネスマンが立ち上げた活動が世界の各国に広がり、多くの子供たちを幸せにしていく様子が筆者の実感を込めて生き生きと語られており、勇気づけられる。

    特に他の本ではなかなか見られない特徴は、この本が社会の変革についての物語であると同時に、アントレプレナーシップや読書を通じた人間開発といった様々な要素を、筆者の実体験を通じて語っているということだ。

    筆者がビジネスの世界で培ってきたマネジメントのスキル、親友や家族のつながりを通じた課題解決、子供の頃から持ち続けてきた本を読むことの価値に対する信念。これらの要素が、この活動を始めることで筆者を通じて1つにつながり、これだけの成果を上げる活動に結実したということが、非常に印象深かった。

    まさに日本語タイトルの「天職」という言葉がぴったりとくる物語だと思う。

  • ・もっと大きく考えろ
    ・自分もそのような世界に携わりたい
    ・感動で涙があふれる

  • 270ページの記述
    自分のやっていることが好きで、いい家族に恵まれていれば何歳になっても怖くない。

  • 考えすぎずに飛び込んでいきたいなぁーって思いました。バリバリのビジネスマンが社会実業家になるまでの経緯が綴られていて非常に興味深い。犠牲にしてきたもの、それと引き換えに得られたもの。どちらが大きいかは今の自分にはまだ分かりません。

  • NPO「ルーム・トゥ・リード」のCEOであるジョン・ウッド氏の著書です。

    NPO「ルーム・トゥ・リード」はアジア、アフリカで図書館、学校の開設を支援するNPO団体です。

    マイクロソフトでエリートビジネスマンであった著者が、ネパールへの休暇旅行での体験をきっかけにマイクロソフトを退社し、NPOを立ち上げ現在に至るまでの半生記を綴っています。

    この本を読んで感じたことは、以下の通りです。

    ・行動することが何より大事
    ・天命を得たと確信した人間は強くエネルギーに溢れる
    ・NPOの活動もビジネスと同等の競争がある
    ・うらやましい


    この本は、読んでいて気持ち良くなれる本で、感動を覚える人も多いのではないでしょうか?

    この本でNPOの活動に賛同する人も増えるでしょうし、NPOの活動も加速するでしょう。

    また、効率的なNPOの運営の為、私財が目減りしつつあった著者は、この本の印税で少しは補填されたと思われます。

    正にWin-Winを体言した本ですね。

    こういったビジネスセンスに感心です。

  • 起業家精神とボランティア精神の高さが
    非常に刺激になった。
    当たり前に本が読めている現状に感謝。

  • 一橋大教授・米倉誠一郎の言う新しい資本主義の台頭・社会企業家なるものがわかる本。著者のコトバ「人生で満足させなければならないのは、自分自身だけ」。また、マイクロソフトのマネージメントもわかります。

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