マイクロソフトでは出会えなかった天職 僕はこうして社会起業家になった
- 武田ランダムハウスジャパン (2007年9月21日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784270002483
感想・レビュー・書評
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自分を信じれば、いつからでもスタートできる。
しっかり勉強していきたいという気持ちになった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
著者のジョン•ウッド氏は、マイクロソフトの幹部を辞め、NPO「ルーム•トゥー•リード」を設立。安定を捨て、成功するかわからないものに、強い使命感をもち、彼は人生を賭けた。何か新しいことに、挑戦したい時に、勇気を与えてくれる本だ。
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『もっと大きく考えろ、世界を変えたいと思うのなら』
印象的なフレーズ。
この本の著者は、ネパールで「空っぽな図書館」と出逢ったことから、途上国の子どもに生涯の教育という贈り物を届け、貧困のサイクルを断ち切るために世界的なNPO法人「ルーム・トゥ・リード」を設立。
教育という一生の贈り物を手にする機会を与えたい−
ニジェールでは10人中8人の子どもが5年生までしか学校に行けない
エチオピアの女性の70%は字が読めない。
世界に存在する教育格差という事実。
以下、印象に残った一文を添える。
『世界を変える手助けをするために自分の人生を少し変えてみようと思っているなら、考えることに時間をかけすぎす、飛び込んでみること。』
『ゆっくり着実に進むことが本当に重要なときもある。でも、よりよい世界をつくるためにやるべきことがあるときは、障害を気にしてばかりいてもいけない。許可を求める必要もない。とにかく飛び込むのだ。』
『できない理由じゃなくて、どうすればできるか』
を考える良いきっかけになった。 -
考えのレベルで止まらず、行動という次のステップまでいく事が重要。
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マイクロソフトという一流企業の肩書きを捨て、2020年までに1000万人の子供に学びの場を届けるルーム・トウ・リードを立ち上げたジョン・ウッドさんの体験記。
安定を捨てて社会起業家になるまでの勇気を振り絞った決断や、自分自身の思いに正直に行動する姿勢に勇気をもらう。
感動物語だけで終わらせるのは非常にもったいない。
本文に書かれているが、著者はマイクロソフトで学んだマーケティングの考え方や人脈をフルに活用し、NPOを事業化、組織化している。
学校を建てる慈善団体、文房具や本を発展途上国に送るような取り組みは山のようにあるが、本当に価値のある仕事ができている団体がどれぐらいあるのだろうか。
・本を集める際は、仕事関係の人脈をフル活用し、ストーリー性のある文章で様々な人を巻き込む。
・結果を最重視し、数字にこだわり、組織内ではメンバーとの忠誠心を大切にする組織体制をつくり
NPOとなると特別扱いされがちであるが、より良いサービス、組織をつくるのに営利も非営利も関係はないのだろう。
ジョン・ウッドさんのマイクロソフト入社前の面接相手だったというビルゲイツの奥さんメリンダのことが本文中にも出てくるが、彼女がTED
の講演で面白いことを話している
「NGOがコカコーラから学べること」
http://www.ted.com/talks/lang/ja/melinda_french_gates_what_nonprofits_can_learn_from_coca_cola.html
本書と一緒に、TEDでのメリンダやビルゲイツの講演を聞くと、よりソーシャルビジネスを展開する上で大切のことが学べるだろうと思う。
ただ、マネタイズ、マーケティング、マネージメント・・・
どれも大切だが、なぜその事業をやる必要があるのかという「強い思い」に勝るものはないということは、本書を読めばわかるかと。 -
初めて活字で泣いた。
この本読んで夢が出来ました。
「自分の夢に投資出来ない貯金なんて、もっていても意味がない。」
ビビッときたフレーズ。
「わかっているくせに。きみがいなくてマイクロソフトが困るのは、せいぜい1ヶ月か2ヶ月のこと。すぐに誰かが穴を埋める。きみなど最初からいなかったみたいにね。でも、貧しい村に学校や図書館を建てる手助けをしようと思う人が、何千人もいると思うか?」
この本はたくさんの人に読んでもらいたい。
ほんとに。
人生観が変わった本。 -
日本の子どもたちは彼らのように、希望と喜びを持って勉強できているだろうか。
そのうち追い抜かれるのも当然、無理はないと思う
教育は地域や人に根差したほうがいい。解離してしまって特権のようになってしまったり、本質からはずれてしまってきては、学ぶものも学べなくなるのではないか
著者はマイクロソフトでは出会えなかったかも知れないが、学べたことがあり、それを生かすことが出来ていてすごいと思う
私にはなにができるだろうか -
「2020年までに1000万人の子供に学びの場を与える」
こんなことを本気で考え、行動に移している一人の人間がいる。
それがこの書籍の主人公、ジョンウッド氏であり、NPOルーム・トゥ・リードの代表である。
マイクロソフト、それも将来の幹部の座を蹴ってまで彼が打ち込んだものは、途上国の教育を受けられない子供に書籍を届けるという仕事であった。
偶然旅行で訪れたネパールで、これまで自分が当たり前に読んでいた書籍を読めない子供達がいることを知り、すぐに友人・知人に書籍を送って欲しいとメールを送る。
それがことの始まりであった。
子供の教育から貧困のサイクルを断ち切り、子供や家庭の人生を変えると著者は本気で信じている。
彼が行っているのは、途上国に図書館や学校を建てたり、奨学金制度を整えたりする事業であり、今では世界中に、チャプターと呼ばれる資金集めボランティアが存在する。
特に、活動の成果や出費の内訳を詳細な数字で報告したり、人件費などのコストを抑え、実際の活動に最大の投資をする、地域社会も資金や労働力を提供し、住民が主人公となってプロジェクトを定着させるなど、慈善活動の新しいビジネスモデルとなっているのは驚いた。
ジョンウッド氏は世界を変える手助けをするためのアドバイスとして、「考えることに時間をかけず、飛び込んでみること」といっている。
想い⇒行動⇒方法を考えるというのが、これまで私が出会ってきた社会起業家のパターンとして多い。やはり、現実を見ることから始めようと再認識した。 -
ktkr!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ぜひご一読を
概要:マイクロソフトに勤めていたジョンが、会社をやめ、途上国に本を届けるNPOを立ち上げるまでの奮闘記。
感想:このユーモアの数々>< 日本人は、こういうジョーク言わないよね。機転がきくかどうかより、難しいこと言ってるかどうかが頭がいいの指標になってる気がする。わたしは難しいことは嫌い。おもしろくないものはつまらん。
すごく読みやすいし、ポジティブな気持ちになれるし、取り扱っているテーマもHOTで興味深いと思うから、おすすめする!
でもさ、NPOだの社会起業家だの言う前に、やっぱりちゃんと勉強して力つけないと、いけないなぁと思った。だって彼らとにかくエリートだもん。人間て切磋琢磨するいきものだから、尊敬できるひとたちがたくさんいるところにいつもいたいなぁ。