- Amazon.co.jp ・本 (508ページ)
- / ISBN・EAN: 9784270005620
感想・レビュー・書評
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2015/2 確かに読みごたえのある小説です。本好きにとってはたまらない。
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合わなかった、ということなのだろう。
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500年前に作られたとされる「サラエボ・ハガダー」という古書が発見された。ユダヤ教の祈りや詩篇が書かれたそれは、100年前から行方不明になっていた。古書鑑定家のハンナは、現代の科学捜査の技術を使い、その古書に含まれた歴史を解明する。迫害、紛争など、その本に痕跡を残した人々の人生、それが次々と繫がっていくところにあっとさせられます。
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翻訳ミステリ大賞を受賞していたので読んだ。ユダヤの迫害の歴史…以下に詳しい感想があります。http://takeshi3017.chu.jp/file5/naiyou21501.html
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ミステリーものの伏線わしゃーっとなってる中で、ああっこれこういうことか!て繋がる瞬間のあの快感が通常のなんと三倍!三倍お愉しみ頂けます!ってかんじの本。400年越しで織られた織物みたいでした。
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タイトルが気になって読んだ本。自分の関心がある分野、ルネサンス、セフアルディ、ユダヤ問題、中世細密画写本などを網羅した、とても興味深い作品だった。
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ユダヤの祈祷書であるハダガーの稀少本を巡り、歴史を飛び交うミステリー。この、サラエボ・ハダガーと呼ばれる本は実在する。サラエボ・ハダガーは、偶像崇拝(絵を描くことすら)が固く禁じられていた中世のユダヤ社会で作られた、非常に珍しい美しく豪華な挿絵の入った祈祷書であった。ユーゴスラビア紛争でいったんは行方不明になったその本が戦後に発見され、主人公の女性は、その貴重な本の修復のためにサラエボに呼び出されることから物語は始まる。
章ごとに、現代で見つかっていく祈祷書の来歴を示すちょっとした"しるし"と、そのしるしが起きた時代の出来事が交差する。どの時代においても血なまぐさや、その時代特有の社会の暗部というものが古書に影響を与える。しかし、血なまぐさい出来事の中でも伝わってくる人々の小さな吐息が温かさを感じさせてくれたし、各ストーリーがしっかり区切られており、時代の度に惑わされることなく読みやすく、ぐいぐいと引き込まれて一気に読んでしまった。最後のどんでん返しは、容易に想像がつくような伏線ではあったので、なくてもよかったのでは、と思わないでもない。実際、そこに至るまで十分に時代を超えた本の軌跡を堪能でき、十分にエキサイティングであった。サラエボに行ってハダガーを見てみたい衝動に駆られた。 -
日経新聞の春秋欄で引用され、調べて行き当たったのが本書。ユダヤ教の過ぎ越しの祭りで使われるサラエボハガダーが、異教徒である二人のイスラム教信者によって守られてきた事実を元にした歴史ミステリー。歴史と科学と美術が融合したミステリーのため、ありきたりなミステリーに飽きた人におすすめ。読み終わると、異教徒をも惹きつけたサラエボハガダーの実物を見てみたくなります。
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なんだろう。主題たる古書の来歴の物語部分は面白いんだけど、現代の主人公の粘着な母娘物語が読むのを億劫にさせる。
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資料ID:21100847
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