泣かない女はいない

著者 : 長嶋有

• 河出書房新社 (2005年3月15日発売)

感想・レビュー・書評

[ikyumixさんの感想 · 2009年3月16日]

今から読む本

ゆるいな〜

[malicotteさんの感想 · 2009年2月4日]

　感情を排した事務的な付き合いだと思っていたはずのものを、知らない間に好きになるってこと、誰しもあると思う。睦美のようなひとってクールなようでいて、実は心に色々なものを抱え込んでいて。自分ですらそれに気付かないふりで日常をやり過ごすから、不意に何かを失ったときには思いがけない繊細さをみせる。

　二度と見られなくなったキン肉マンの落書きのことを小さく嘆く彼女がすごく好き。今では永遠に失われてしまったけれど「キン肉マンの落書き」的な大切な何かを、わたしもかつて持っていたのだという気が確かにする。懐かしい、慕わしい、それでいて誰とも共有することのできない寂しい何かを。
　終わり方がとっても素敵だった。
　だって、泣かない女はいない、のだもの。

[mori3さんの感想 · 2008年10月14日]

ちょっと不発だった。

[ろふみぃさんの感想 · 2008年9月30日]

集中して読まなかったので、印象が薄まってしまった。

[luvrugさんの感想 · 2008年9月9日]

ＭＯＲＥに取り上げられていたから読んでみた

うん、普通

[よしこさんの感想 · 2008年8月5日]

長嶋有の本は、本当にムダがなく、そして必ず、男がカッコ悪い。そこがいい。いい訳がましくない女のどうしてうまくいかないのか、ちゃんと言葉にしない処にも惹かれる。うまいなー。「ジャージの二人」が映画化も楽しみだし。ますます期待の作家さんです。

[ベルキューブさんの感想 · 2008年6月29日]

図書館。タイトルはボブマーリィのあの曲からきていたのか。

[U子さんの感想 · 2008年6月16日]

長嶋有の本は全部好きだけど、
小説部門第一位はコレ。
「泣かない女はいない」の次に入ってる「センスなし」も大好き。
浮気してる旦那のおでこに「肉」って書かせてって泣くシーンがたまらん。

[bucherwurmさんの感想 · 2008年3月20日]

読後、作者が男性だと知ってびっくりした。
主人公（女）の目線がなかなかよかった。

[アリコｂさんの感想 · 2008年3月8日]

●「美味しんぼ」でいうところの水と豆腐みたいな文体。

著者プロフィール

小説家、俳人。「猛スピードで母は」で芥川賞（文春文庫）、『夕子ちゃんの近道』（講談社文庫）で大江健三郎賞、『三の隣は五号室』（中央公論新社）で谷崎潤一郎賞を受賞。近作に『ルーティーンズ』（講談社）。句集に『新装版・ 春のお辞儀』（書肆侃侃房）。その他の著作に『俳句は入門できる』（朝日新書）、『フキンシンちゃん』（エデンコミックス）など。
自選一句「素麺や磔のウルトラセブン」

「2021年 『東京マッハ』 で使われていた紹介文から引用しています。」