永遠をさがしに

著者 :
  • 河出書房新社
3.72
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本棚登録 : 868
感想 : 161
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  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309020747

感想・レビュー・書評

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  • すごく久々にこうゆう本を読みました。とても良かった!
    春にぴったりの水彩絵具のような本でした。
    やっぱり音楽はいいなあと心から思いました。
    静かにしみるように気持ちの良い時間を過ごせました。

  • 字も大きいし、子供向けなのかとおもったり、こういう展開かーなんて思ったりもしましたが、最終的にやはり感動してしまった。

    寝る前にちょっとだけ読むつもりが一気読みしてしまった。

    和音は素直な良い子です。
    きらきらしたお話です。

  • 4人の女性チェリスト。それぞれが「母と娘」の関係をチェロで繋いでいる。
    チェロはどんな楽器よりも「抱いて」演奏するという表現が相応しいと思う。抱きしめるからこそ、母親のぬくもりを想起し、自分と一つになるような錯覚を起こす。

    物語だからこそ、登場人物たちはこんなに明るく前に進むことができるのだ。将来を迷っていた少年少女たちが夢を見つけ自分の力で歩き出し、大人たちはそれを暖かく見守り応援してくれる。ああ素晴らしいなと素直に思うことができた。


    自分がチェロをすこしばかり弾いていたからかもしれないが、チェリストがたくさん出てきたことに嬉しさを感じた。四人とも性格も弾き方も違う、けれどチェロが好きで演奏を大切な人に届けたいという思いに違いはなかった。ああ、チェロが弾きたいなと思った。


    ちなみに余談ですが…
    学校の図書室で借りたので帯は表紙裏に貼られていて、読了後に読んだのですが、終盤のいいところ抜き出し過ぎ(笑)
    読む前に見ていたら、ちょっと先入観がついてしまいそうです。これはあらすじとか見ずに読んでもらいたい。


    さらりと読めていいのではと思います。

  • 「私は、音楽を聴くのが大好きな人」
    そう言って憚らない人間の世界から、音が消える。
    それはどんな気持ちがするのだろう。
    絶望、絶望としか言いようがないのかもしれない。

    でも、音楽が無くなったわけじゃない。
    聞こえなくても、心の中に音楽はある。
    聞こえなくても、音楽を、響きを感じ取ることはできる。

    音楽は、いつでも共にある。

  • 原田マハさん、「楽園のカンヴァス」が気になっているのですが、先にこっちを読みました。
    読みやすいし、音楽の話も心地いいし、真弓さんも好き。
    ただ今は、もう少しひねりのある話を自分が求めているっていう意味で★3つなだけで。文斗くんがあまりにも良い子過ぎるわとか、実はめちゃくちゃピアノが上手でしたなんてこと滅多にないよとか、朱里まで夢を見つけて動き出すなんてそんなとか言っちゃダメだよね。中学生の読書感想画コンクールの指定図書。情景も広がるし、とてもいい本だと思います。

  • 初・原田マハさん。

    和音、文斗、朱里、
    真弓さん、時依さん、奏一郎さん。

    気持ちよく浸れた。

    手に汗を握る、とは違うのだけれど、情景などが伝わってくる勢いがあると感じた。

    子供の成長を絡められる作品に弱いのかなー。

    すてきな本だった。
    出会えて嬉しい。

  • 真弓さんのような人になれたらいいのに。
    それぞれのやさしさが少しずつ繋がっていく。いいな、こういうの。

  • あたたかい。和音を思いやり去って行った母親(和依)、和音のために「偽装結婚」してまでやって来て傍で支えてくれた真弓、和音を受け止めてくれる友達の文斗と朱里、音楽一筋で不器用だけど和音を大切におもう父親(奏一郎)。愛する人たちに囲まれ成長していく和音。読後感もさわやか。

  • ここ最近そわそわしてますw

    ってな事で、原田マハの『永遠をさがしに』

    実は前には読んでたのに借りて読んだ(笑)
    読んでる内にあれ?次の展開が微妙に分かる感じに、デジャブ?って思いながら再読破w

    再度読んでもウルって来るなぁ。
    うちのみどるもんすたぁも絶賛反抗期なんで奏様の気持ちが分かるってか、娘の和音の反抗期じゃないけど親に対する気持ちには近いもんが有るんかな?

    うちのみどるもんすたぁも終盤の和音みたいになるんかな~?

    わしも何か楽器が弾けたらな、弾きたいな♪
    サンバホイッスルなら得意なんじゃけどw

    2016年43冊目

  • 原田マハさんの本は初めてでした。
    美術のイメージが強いですが、音楽のお話なので入りやすいかなと手に取りました。
    最後のシーンは少しウルウルとしてしまいました。
    中学生の親戚にも薦めた本です。

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著者プロフィール

1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。森美術館設立準備室勤務、MoMAへの派遣を経て独立。フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍する。2005年『カフーを待ちわびて』で、「日本ラブストーリー大賞」を受賞し、小説家デビュー。12年『楽園のカンヴァス』で、「山本周五郎賞」を受賞。17年『リーチ先生』で、「新田次郎文学賞」を受賞する。その他著書に、『本日は、お日柄もよく』『キネマの神様』『常設展示室』『リボルバー』『黒い絵』等がある。

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