永遠をさがしに

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 868
感想 : 161
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  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309020747

感想・レビュー・書評

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  • 図書館のジュニアコーナーで見つけて借りてみました。タイトルが気になったからです。
    お話自体は面白いのですが、物語の展開が早いのが、もったいなく思いました。
    まだ読書経験が少ない人には、読みやすくて良いかもしれません。

  • 一度は諦めたチェロ。
    周りの人達特に真弓の影響を受けて再びチェロに挑戦する事になった少女、和音の話。

    母親だけでなく、まさかの真弓まで難病に罹る設定は無理があるような気がしたが、小説だからこそ、非現実的な日常を味わえ一気に読み進められた。
    題名にある、永遠をさがしに。
    ここでは演奏直前の一瞬を「永遠」としているが、人にはそれぞれ「永遠」とよべる一瞬、時間があるんだと思った。
    自分にとって「永遠」と呼べるような瞬間や時間は長年生きてきたがまだ見つかってないような気がする。

  • いつも色んな世界を見せてくれる
    原田マハさんの作品
    今回は音楽 チェロの世界
    チェロを諦めた和音が いろんなキッカケで
    またチェロと向き合おうとする再生の物語_

    タイトルの“永遠(とわ)をさがしに”とは
    どういう意味が込められているのだろう?と
    読む前から気になっていました

    “永遠”とはチェロを弾きはじめる
    数秒間のことだったのか_
    あぁ わかるな…
    指揮者がタクトをふる瞬間
    演奏者同士が見つめ合う瞬間
    音楽がはじまる前の息づかい
    大きく弓を引く瞬間

    この世に音楽があることを喜び
    感謝するあの瞬間こそが
    “永遠”だったのか_

    和音がチェロを通して“永遠をさがす旅”
    今も順調だったらいいな…と
    読み終わってから願わずにはいられない
    そんな優しい作品でした

  • 図書館の本 読了

    内容(「BOOK」データベースより)
    響き合う幸せを、音楽を愛する人々と分かち合うために。ふたりは、チェロを弾き続けていたんだね。世界的な指揮者の父とふたりで暮らす、和音16歳。そこへ型破りの“新しい母”がやってきて―。母と娘の愛情、友情、初恋。そして家族の再生物語。

    そんな簡単にチェロに戻る?
    そんな簡単にピアノで芸大の受験が間に合うか?
    とか、細部に突っ込みつつ、サラブレッドで経済的な心配のない和音はいいけど、と思っちゃう。
    この先真弓と和音と奏一郎の話があるなら読んじゃうなーと思うにはおもしろかったってことよね。

  • 「新しいお母さん」が、いい味を出している。
    後半の手紙からは、ぐいぐい引き込まれた。

  • 【最終レビュー;現在は、文庫化刊行】

    図書館貸出。

    既読当時、ブクログを不慣れな中、こうして始めたばかりの段階。

    今のように、レビューは記載しておらず、記録のみ、こうして残していた記憶がありました。

    配信記事(19.7.5)にて、紹介されていたので、今回は、追加更新の形を…

    オーケストラの話が母体になっていること。

    佐渡裕さんを知る前でしたが

    マハさんらしい

    『抜群のセンスが際立った描写』が印象に残った内容です。

    少女の目線であれ、誰にでも

    腑に落ちる部分が一粒、一粒とあるのでは…

    淡いながら、私的にはそう捉えていました。

    また後日、機会があれば、再読してみたいなと、改めてそう思っています。

  • 母親、父親、2人目の母親?、友人そして関わる全ての人に感謝をして再び夢を追いかける。音楽は聴かせるだけでなく、心に響かせるものなんだ。全てに感謝し心を込めて弾けば、みんなと同調しひとつになれる。

  • 淋しさを抱えた高校生が主人公。ストーリーは予定調和だが、そこここに散りばめられた言葉が美しい。

  • 設定が面白くて、とても読みやすい。この話は、そうじゃないかなぁと先が読めてしまった。

  • 楽園のカンヴァス読んで、原田マハ無理と思っていたらこんなに読みやすいお話も書いていたのか。なんだ、できるじゃないか。これなら音楽も美術もわからなくても読めるぞ。

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著者プロフィール

1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。森美術館設立準備室勤務、MoMAへの派遣を経て独立。フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍する。2005年『カフーを待ちわびて』で、「日本ラブストーリー大賞」を受賞し、小説家デビュー。12年『楽園のカンヴァス』で、「山本周五郎賞」を受賞。17年『リーチ先生』で、「新田次郎文学賞」を受賞する。その他著書に、『本日は、お日柄もよく』『キネマの神様』『常設展示室』『リボルバー』『黒い絵』等がある。

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