- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309462295
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
マルコ・ポーロがフビライ汗に旅してきた各地の街を語るだけなのだが、その語られる街の数々がとても奇妙。
おとぎ話のような空想都市の強烈なイメージの数々を聞いているだけでも面白い。
抽象的なものも多いのだが、語りの美しさもあって、あっという間に読んでしまった。
そして差し込まれるマルコ・ポーロとフビライ汗のやり取りも不思議なおかしみがあった。
イタロ・カルヴィーノ作品では『冬の夜ひとりの旅人が』の次くらいに面白かった。 -
イタリアの作家カルヴィーノの見えない都市。
1番のお気に入りに推してる人がいて読もうとして過去挫折。やっと読了。都市と記憶,都市と欲望。なんらかの都市についての短編がたくさん。マルコポーロがフビライに語る形で進んでいく。 -
訳者も詩人ですね
-
3.67/885
『現代イタリア文学を代表し世界的に注目され続けている著者の名作。マルコ・ポーロがフビライ汗の寵臣となって、様々な空想都市(巨大都市、無形都市など)の奇妙で不思議な報告を描く幻想小説の極致。』(「河出書房新社」サイトより▽)
https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309462295/
冒頭
『マルコ・ポーロが派遣使として訪れた諸都市の様子を述べるとき、彼の語ることすべてをフビライ汗が信じているというわけでないにせよ、確かに韃靼人たちの皇帝は他のどんな使者や探検家たちの言葉にもましてこのヴェネツィア人の若者の言うことに一層の好奇心と注意をはらって聴き入っているのだ。』
原書名:『Le città invisibili』(英語版:『Invisible Cities』)
著者:イタロ・カルヴィーノ (Italo Calvino)
訳者:米川 良夫
出版社 : 河出書房新社
文庫 : 240ページ
メモ:
・死ぬまでに読むべき小説1000冊(The Guardian)「Guardian's 1000 novels everyone must read」 -
文学
-
薄い本なのに、ようやく読み終えた。初イタロ・カルヴィーノ。延々と続くマルコ・ポーロのホラ話?詭弁?に付き合わされて、ワクワク、ドキドキ、ハラハラなんてしない。どこから面白くなるんだ、これ?って感じで終わっちゃったジャン。俺には高尚過ぎたようだ。(T.T)
-
2008年10月12日~14日。
むむぅ。
とっつきにくかった。
凄く面白い箇所もあるので、これはもっと時間を掛けてゆっくりと読むべき本かな。
機会があったら再読してみるか。 -
どのページから読んでも面白いと思う。
-
現代イタリア文学を代表し、今も世界的に注目され続けるカルヴィーノの名作。ヴェネツィア生まれの商人の子マルコ・ポーロがフビライ汗の寵臣となって、さまざまな空想都市の奇妙で不思議な報告を行なう。七十の丸屋根が輝くおとぎ話の世界そのままの都や、オアシスの都市、現代の巨大都市を思わせる連続都市、無形都市など、どこにもない国を描く幻想小説。