- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309464053
感想・レビュー・書評
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昔のSF仕立てのファンタジー。やはりこの手のジャンルは短編がいい。
牧歌的という言葉が似合う。テーマはボーイ・ミーツ・ガール。昔の少女マンガを読んでる感じ。都合よすぎな面は否めないけど、手にした時の期待値よりは面白かった。
「失われし時のかたみ」。さだまさしの「博物館」って唄に似てるなって思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
表題のたんぽぽ娘は読めたけれど、その他は昔のSFで、なんか眠くなる。
読み進めるのが少し億劫でなかなか読み進めない。
解説読むと著者さんなんかあれな人みたいだし。 -
SFなんだけどファンタジー
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「ビブリオ古書堂の事件手帖」で題名を知り、図書館で見つけたので読んでみました。河出書房新社から出されている奇想コレクションの1冊で装丁のきれいな本。表題作を含む13篇の短編集です。
特に好きなのは「河を下る旅」「エミリーと不滅の詩人たち」「神風」「たんぽぽ娘」。
「エミリーと不滅の詩人たち」は一種の企業小説で博物館の補助学芸員が詩人たちを助ける話で終わり方がイキ。「河を下る旅」と「神風」は極限下におけるボーイミーツガールの話。特に前者は人生も捨てたもんじゃないことを思い出させてくれる小説と思います。
13篇の中で一番面白かったのは、やはり「たんぽぽ娘」。美しいSF小説です。中年男が未来から来たという若い女性に恋をします。「おとといは兎を見たわ、昨日は鹿、きょうはあなた」というフレーズの響きが好きです。ストーリーの展開、ラストが印象的。ネタバレになるので、内容は書けません。
個人的にSF小説は苦手ですが、それでも寝る前に読んで何となく甘い気持ちで寝付くことができました。特に「たんぽぽ娘」は読む価値があります。 -
「おとといは兎を見たわ、きのうは鹿、今日はあなた」
最近読んだ「ビブリア古書堂の事件手帖」で出てきたこのセリフと本。いつだったか聞いたことがあると思って検索してみたらヒットした「CLANNAD」の一ノ瀬ことみのセリフ。その「たんぽぽ娘」の短編を読んでみようと思って手にした本。
SF×純文学みたいな感じって言えばいいのかな。純文学にはほとんど触れてきてないので間違ってるかもしれないけど。
SFの設定は面白いのもあるけど、全体を通してみたときには設定のパターンができてしまってて後半は結構ダレる。妙に頭でっかちなSFの部分と、妙に爽やかな恋の部分がいまいちかみ合ってないのも多いかな。たぶんこれは同じ作者の話をまとめて一冊の本にしまったことが間違いだった気がする。続けて読むとそれぞれの話の面白さが半減してしまう。
個人的には「河を下る旅」が好きだった。 -
名作『たんぽぽ娘』など全13編が収録された短編集。特に印象深かった『荒寥の地より』は、ノスタルジックな世界観の中での抒情が良い。
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SFの名作という事で読んでみた。
「特別急行がおくれた日」「河を下る旅」「エミリーと不滅の詩人たち」「神風」「たんぽぽ娘」「荒寥の地より」「主従問題」「第一次火星ミッション」「失われし時のかたみ」「最後の地球人、愛を求めて彷徨す」「11世紀エネルギー補給ステーションのロマンス」「スターファインダー」「ジャンヌの弓」の13篇。
自殺しかけた二人が夢の中の河下りで出会う「河を下る旅」、異星のユートピアと繋がった村人が密かに移住を果たす「主従問題」はわりと好き。でも、後の話は訳が分からない話やしっくり来ない話ばかりでつまらなかった。自分的にはこの本はハズレ。 -
ボーイ・ミーツ・ガールもののSFということだが、どうもべたべたしたものに感じられてしまって、あわなかった。タイミングが合えば、もっと感興をそそられることもあり得たかもしれない。