巨匠とマルガリータ (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-5)
- 河出書房新社 (2008年4月11日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (607ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309709451
感想・レビュー・書評
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2010/12/16購入
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モスクワに出現した悪魔の一味が引き起こす不可解な事件の数々。
ミステリー?オカルト?SF?ファンタジー?
これは一体何なのか、読み始めると????となりますがとにかく話が面白くて引き込まれます。
20世紀最大のロシア文学と評されるだけのことはあります。
今年読んだ中で一番の傑作だと思います。
人が人を支配できるという思想から世界初の社会主義国家「ソ連」が生まれます。
しかし誕生後10年もするとソ連に暮らす知識人たちは社会の矛盾に気づき始め、後に崩壊することを予言します。
著者もその一人でありこの作品のテーマにもなっています。
人を支配できるものは何なのか?
神か?人か?法か?理性か?お金か?物質か?
社会のあり方を問う作品でもあります。 -
[ 内容 ]
[ 目次 ]
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
ロシアの小説は、なんだか劇を見ているような気持ちになる。ドストエフスキーとか。翻訳のせいかな。
そういうのはあんまり好きじゃないので、何度か読むのをやめようかと思ったけれども、最後までよんでしまった。
ぶあつい本だけど、かなりのスピードで読破。
巨匠がでてくるのが1/3くらい読んだあとかな。それまでは何が巨匠でなにがマルガリータやらと思っていたのだけど、いよいよ巨匠が登場して・・
愛の物語なのかな
そうではあるけど、それよりもお祭り騒ぎなお話だな
しかし、悪魔も聖人もみんないいやつってのはおもしろい。悪人がいないというか、悪人は小物ばかりで脅威にならない。
やはり楽天的な小説だなあ
悪魔のひとりというか一匹というか 言葉を話す巨大な黒猫 ベゲモート -
面白かった!!でももう一度読むことにします。じゃないと大事なこと読み落としてそうな気がするので。ヴォランドが」かっこよすぎる。
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圧倒的なスピードと強度、そしてイカレ具合。文学史上もっとも愛すべきキャラクターである猫のベゲモートと一緒に、気に入らないやつは全員精神病院送りってことで。
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(0901XX)
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悪魔達がすごくいいんだ。
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ちょっと長いですが、おかしな事件が次々に起きて面白いです。