犬は「びよ」と鳴いていた: 日本語は擬音語・擬態語が面白い (光文社新書 56)
- 光文社 (2002年8月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334031565
感想・レビュー・書評
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普段何気なく使っている擬音語や擬態語について、ちょっと考えるいい機会をくれる。類型や起源、発生の時期など、言われてみれば…という気付きを与えてくれる本。
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日本語の擬音語、擬態語について、著者のこれまでの調査などが網羅されている。古典に徹底的にあたり、用例を集め、分類し、、という地道な作業を経て、本書が出来上がっている。新書という媒体であるため、一般読者を念頭に書かれており、読みやすいものの、擬音語、擬態語の紹介にほとんどのページが費やされている。擬音語が淘汰された理由など、最終的に予測するしかないわけだが、そこにいたるまでの道筋に、もっとページを割いて欲しかった。
(2015.3) -
日本語は擬音語・擬態語が多い言語だという。なんとなくそんな気がする。古典作品から拾い集めた用例をもとに、擬音語・擬態語から日本語史を顧みた本。類書がないのを著者自身も自慢している。我々なら辞書を引くまでもない擬音/擬態語は、日本語を学ぶ外国人には非常に難解というが、確かにそうだろう。思えば、Cool Janan の代名詞である漫画にも、擬音が効果的に使われている訳で、これは日本人ならではの感性の一つなのかもしれない。
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≪県立図書館≫
途中まで読んだ。
今ではあたりまえの動物の鳴き声も、時代によってちがった風に表現されていたんだね。
おもしろかった。 -
久々に本棚から引っ張り出してきた。
オノマトペにちょっとでも興味を持った全ての人が読む本。
オノマトペとは何か、日本人のオノマトペと言語の感覚はどんなものなのか。それをどう説明するのか。日本語学のさわりという感じです。
感覚と日本語の歴史について、分かりやすく面白く説明されています。今昔物語や源氏物語などのオノマトペの用例を読んでいるだけで興味深い。 -
日本人だと日常にとけこみ過ぎてて気づかなかったアレもコレもが言われてみれば擬音、擬態語。感心しきり。前半と後半で面白がり方が変わるが、何にせよ興味深く面白い。
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日本語文法概論のレポートで、擬音語擬態語やろー、と思って借りてきた本。まさかの面白さ。これだから、大学生はいいなあ。
考えてみれば犬をワンワンて名詞化したり、どっきりした、と動詞として使われたり、つくづく奥が深いテーマ。
奈良平安時代まで歴史が遡れるのもおもしろい。動物の鳴き声をかけた和歌なんかも読んでて、あまりの風流さにため息がでる。うっとり、である。
自然の音を、もっとキャッチして、表現していきたいな、と思った。けど、無意識の内に自然にしてるんだろうなー。 -
勉強になりました。
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★★★★☆
擬音語・擬態語を解体する。
平安時代、犬は「びよ」と鳴いていた?
英語では「BOW」子音がBなんですね。犬になったつもりで「びよ!びよ!」と吠えてみるとそんな感じがしないでもない。
また、人と犬の関係からも考察していて面白かった。
猿も昔は「ココ」現在は「ギャッ」。
「ココ」は、さるが満足して落ち着いているときの声、「ギャッ」は警戒して起こっているときの声だそうです^^;
他も、擬音語の盛衰とか、仕組みとか、文学の中にみる擬音語とか。
(まっきー)