カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (443ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334751067

感想・レビュー・書評

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  • 翻訳の問題なのか、もともとの作品性なのか、ドストエフスキー作品としては、読みやすかった。

    個人的には「神がかり」から生まれたスメルジャコフの今後にひかれる。

    それ以外の登場人物は良くも悪くもドストエフスキーらしく祝宴性に満ちていて、にぎやかで落ち着きがない。

    ゾシマ長老のことばは、東方正教ではない私にとって、すっと入ってくるものではないが、ある一定の宗教性を宿していることは否定できない。

  • 何年ぶりに読み返したのだろう。
    今回初めて純粋に本作の面白さに気がついた。
    ほかの本を読むことが出来ないくらいぐいぐい惹かれていく。
    にしても「ロシア的」なるもののイメージが私にはわからないんだけど・・・

  • 新潮文庫版と並行して読んでます。
    確かに読みやすいですが、
    この巻は新潮文庫版より浅い感じです。
    カラマーゾフ家のドロドロ感が、あまり迫ってこない。
    ただ、呼び名が統一されてるので、新潮文庫版でわかりにくかったところが、補填されました。

  • 新潮文庫で読んだあと、読み直すと、確かに読みやすい。
    ミーチャの激情はどこに行くのか。
    いろいろな人物の紹介に終始した1冊目だ。

  • ずいぶん前に読み終わったのを思い出しながら書いています。
    ロシア文学読むのは初めてでした。
    有名だから読んでみたけど、長かった。つらかった。暗かった。難しかった。
    でも、最後まで読み終えたので、面白いことは面白かったんだと思います。

  • 現実主義者においては、信仰心は奇跡から生まれるのではなく、奇跡から信仰心が生まれるのだ。
    現実主義社がいったん信仰心を抱くと、彼はまさに自らの現実主義に従って、必ずや奇跡を許容せざるをえなくなる。

    使徒トマスは、、復活を信じたのは奇跡ではなく、ただ信じたいからと目があったからに他ならない。キリストの復活、見るまでは信じない、と口にした時すでに、心の奥底では復活を確信していた。

    聖体の前で礼拝するときには、奇跡のおかげで必ず治癒は実現すると言う期待と、奇跡は起こると言う完全な信念によってもたらされるものだ。そしてその奇跡はたとえごく短時間でも起こることなのだ。

  • そのうち、と先延ばしにしていたけれど、亀山郁夫訳の続編を読む前に新訳で再読してみようという思いでついに入手。

  • ドストエフスキーの最高傑作と称される小説。一部の人をして「最強の小説」と言わしめるほどの作品。ただ、この巻では登場人物紹介を主とする状況説明がほとんどだったので、何が最強なのかはよくわからなかった。
    一方で、冒頭の「著者より」では主人公のことを「決して偉大な人物ではない」と言っているのには衝撃を受けた。小説において、このような書き出しを見るのは初めてだったからだ。
    また、節々に宗教に関する(主に東方正教)についての議論があったが、著者の宗教観が垣間見えて興味深かった。

  • 不穏さしか感じないのだが、ここから一体、どうなるんだろう…。

  • 新訳のせいかサクサク読めたが、その分重みがなくなってしまったようだ。登場人物が皆凄く人間臭いので、さらに手を加えたら東海テレビの昼ドラのようになってしまいかねない。実際直ぐにでも昼ドラになれそうな題材だと思う。アレクセイとゾシマ神父以外はなんとも俗っぽい人達!セリフが長くてまわりくどいけど、その俗っぽさが本書の魅力かもしれない。

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著者プロフィール

(Fyodor Mikhaylovich Dostoevskiy)1821年モスクワ生まれ。19世紀ロシアを代表する作家。主な長篇に『カラマーゾフの兄弟』『罪と罰』『悪霊』『未成年』があり、『白痴』とともに5大小説とされる。ほかに『地下室の手記』『死の家の記録』など。

「2010年 『白痴 3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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