カラマーゾフの兄弟2 (光文社古典新訳文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (501ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334751173

感想・レビュー・書評

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  • かなりキリスト教の宗教色の強い一巻だと思う。神の存在、聖職者フリーメーソン(秘密結社)、ヨハネの福音書、修道僧ゾシマ長老、黙示録。イワンとドミートリーとのやり取りが少なくアリョーシャの行動、心理が多く描かれていて兄弟の不仲が伝わってくる。兄弟同士、女性とどう絡んでいくのだろうか?

  • 宗教に関連したやりとりの場面はつらい。素養がないため理解できないし、興味もわかない。親子や兄弟、男女や子弟、友人などの複雑な人間関係を描写する部分は見事で、面白く読めた。

    「女の涙なんて、真に受けちゃだめですよ」p98
    「ロシアでは酔っ払いどもがいちばん善良なんです。いちばん善良なやつらが、いちばんの酔っ払いということなんでして」p131
    「傷ついた人間からすると、みんなから恩着せがましい目でみられるのって、ほんとうにつらいことなんですよ」p162
    「人生という大きな杯にいったん唇をつけた以上、最後までこれを飲み干さないかぎり、ぜったいに手から杯をはなさない」p202
    「賢い人とはちょっと話すだけでも面白いと世間で申しますのは、ほんとうなんですね」p341
    「キリストをしりぞけてしまえば、結局のところ、世界中が血の海となるよりほかはない。なぜなら、血は血を呼び、剣を抜いた者は剣によって滅びるからだ」p449

  • 2巻目読了。
    ゾシマ長老の若いときの兄の思い出。

    謎の訪問者。
    面白くなってきた。
    今年中に5巻までいけそう?かな。

  • p.217
    神は欠かせないといった考えが、中略、頭にしのび込んだという点が、じつに驚くべき所なのさ。

    地球について理解できないくらいなら、神のことなんて到底理解できるはずがない

    p.409
    〜人生の充実を自分一人でも味わいたいと願っているからです。ところが、そうしたもろもろの努力の結果生まれてくるのは、まぎれもない自己喪失なのです。それというのも、自分の存在をはっきり際立たせてくれる人生の充実のかわりに、完全な孤立におちいっているからです。

  • 完ぺきな自由と制約された自由の比較。
    目に見えるもので心を満たすことの限界。
    自分の中にあるもので心を満たすことの難しさ。
    そういうことを考えた。

    物質的なもの、目の前にあるもので心を満たすのをやめよう。自分の心の中にあるもので心を満たすことができれば、いつどんな時でも貧しくならない。
    ってことかなーって思った。

  • 登場人物のキャラクターや魅力も多彩で、セリフがやたら長いところや、心身ともに病的な様子が多く見られる点など、ドストエフスキーらしさがたくさん見受けられる

  • イワンとアリョーシャの会話が難しくて頭に入らず、なかなか読むのが苦痛な巻だった。読み方のおススメとしては、とりあえず本編を頑張って読んだ後に亀山さんの後書きを読むこと。普段、後書きや解説は読まないクセがあり、さらにこの長編を読んだ後では早く本を閉じたいと思っていた。だが、後書きで噛み砕いて当時の貨幣価値から宗教的背景まで説明してもらうことで、頭の中にガタガタに構築されていた話の筋を見事に整理してもらえた。

  • ワンシーンが橋田壽賀子並みで、しんどい。でも面白い

  • 難しい。「大審問官」に至るまで随分と時間がかかってしまった。
    でも、「大審問官」を読んだときには、自分の内側にあった問に対する答えのヒントがありそうで、とても惹きつけられた。

  • ▼福島大学附属図書館の貸出状況
    https://www.lib.fukushima-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/TB90182256

    (推薦者:行政政策学類 久我 和巳先生)

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著者プロフィール

(Fyodor Mikhaylovich Dostoevskiy)1821年モスクワ生まれ。19世紀ロシアを代表する作家。主な長篇に『カラマーゾフの兄弟』『罪と罰』『悪霊』『未成年』があり、『白痴』とともに5大小説とされる。ほかに『地下室の手記』『死の家の記録』など。

「2010年 『白痴 3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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