上と外 1 素晴らしき休日 (幻冬舎文庫 お 7-1)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (154ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344400047

感想・レビュー・書評

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  • 両親の離婚で別れて暮らす元家族が年に一度、集う夏休み。中学生の楢崎錬は久しぶりに会う妹、母とたもに、考古学者の父がいる中央アメリカまでやってきた。密林と遺跡と軍事政権の国。四人を待つのは後戻りできない〈決定的な瞬間〉だった。
    --------------------
    一年ぶりに会う、血の繋がらない美しい母と、腹違いの妹。そして、『木々の茂る所』という名の中央アメリカの国で調査を続ける父。
    いつものように少しずつ家族へと戻っていくはずが、今回だけは少し様子が違う。そんな中、帰国をあと二日に控えた日に母が告げる言葉。
    これから何が彼らを待ち受けるのか、非常に楽しみ。彼ら家族がどんな冒険をして、どんな結末を迎えるのか。

  • 大分前に出たものですが、今更ながら設定が好みなので
    読みたくなりました。
    こっちは薄い本で全6巻ぐらいで出たようですが、
    今は上下巻になってるみたいですね。
    私はこっちのほうが持ち歩けて読みやすいかなぁです。
    でも今だと続刊入手しにくいな;

    そんなこんなで読んでみたら確かに面白い!
    おかげで続きが気になる!
    この巻はまだ発端だけなので話が動き出すのは
    次巻以降っぽいですからね。
    次巻以降も読みたい!

  • 始まった、という印象。物語の序章ですね。
    マヤの壮大な遺跡と森、自然、文明。
    この日常とは離れた舞台は魅力的です。
    1巻では千鶴子を好きにはなれないけれどこれからどうなるか…。
    練と千華子が設定年齢を考えると大人びてると思う。

  • 今月の4冊目。今年の104冊目。

    うーん、続きが読みたい!まだ始まったばかりだからなんとも言えない。

  • 両親の離婚のために別居をしている家族は、年に一度「家族旅行」をするために、考古学者の父・賢の元へと集まる。どことなくぎこちない雰囲気が漂う今年の家族旅行。違和感を感じていた家族を迎えたのは、壮大な遺跡の数々と、後戻りのできない決定的な瞬間…加速を止めない話の展開にハラハラ!!

  • マヤの遺跡に行ってみたくなる。
    実際こんなトラブルに巻き込まれたらたまらないですけどね。
    特別な男の子が出てきた当たりからミステリーというよりSFになってきたな、と思ったけれど面白いから一気に読み切れます。
    一気読みしすぎて細かいところは覚えていないけど。。

  • 今の若者の語彙の少なさには情けなくて波だが零れるわ。でもだからこそ、あなたにとってはチャンスなのよ!昔は皆がきちんとしていたから、差別化できなかったけれど、いまは若くて礼儀がしっりしているだけで認めてもらえるチャンスができるのだから!

  • とっても読みづらい6分冊。
    なんで書き下ろしなんてしたんでしょ?
    1巻目は話がつかめず。
    自分の親のことを賢とか千鶴子とか呼んでるし、場所がどこなのか、時間軸がどうなっているのか、状況を把握できなくて。
    でも1巻目の最後で衝撃的な出来事発生!
    それからはとんとん乗って読めた。
    あんまり出番ないけど、じいちゃん良い味出してる。
    あまりにも大人過ぎる中学生の練がじいちゃんに会ったときに子供らしくなったのも、そのギャップが良い。
    今まで読んだ恩田作品の中で突出して良いとは思えないけど、まぁぼちぼち。
    中学生ぐらいの子供が読むには良いかな。

  •  中学生の楢崎練は、両親の離婚により、祖父母の家に住んでいた。
     父の賢は考古学者で、世界中を飛び回っていて、生みの母は練が生まれてすぐに亡くなっていたが、その後、再婚し義母となった千鶴子のことを本当の母だと思って接していた。そして、賢と千鶴子の間に生まれ、千鶴子に引き取られた妹の千華子。
     普段は離れて暮らす、四人の元家族は、年に一度、賢のいるところに「家族旅行」をするという目的で、夏休みに集合するのが当たり前となっていた。
     今回、練がいたのは、中央アメリカの軍事政権の国。
     マヤの遺跡が眠るその国で、練は千鶴子からいつもと違う違和感のようなものを感じ取っていた。
     それが家族全体をなんとなくぎこちなくさせる。

     そして、旅行最終日の前日、千鶴子の決定的な一言が、後戻りできない状況を作り出す。
     更に旅行最終日、練たちは軍事政権のクーデターに巻き込まれることになる。


     複雑な背景を持つ家族が、年に一度会うのだけれど、今年の再会はいつもと違っていた――というのが、この話。
     なんというか、千鶴子の決定的な一言は、なんとなく予想できたこととは言え、背筋がぞくっとしました。
     そしてこの本の最後!
     まぁ、多分大丈夫だと思うんですが、とんでもないことが起こっていて、「ええ!?」となりました。

     とりあえず、ちゃんと次の巻を用意して読んだ方がいいと思います。
     まぁ、次の本のタイトルが「緑の底」なのでなんとなく予想はつくんですが。

  • にっにくい・・・!!

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著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

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