半島を出よ 上 (幻冬舎文庫 む 1-25)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (509ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344410008

感想・レビュー・書評

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  • 250頁で挫折。

    落ちぶれた日本に、北朝鮮の特殊部隊が乗り込んで福岡を制圧する…ってお話でテーマだけ見ると凄く面白そうなんですが、とにかく無駄な描写が多すぎて話のテンポが悪い。

    こういう文章が苦手なので、途中で返却します。

    テーマが良いだけに残念です。

  • コテコテだけどものすごく面白い。公園のホームレスなどの退廃的な描写はさすが村上さん。なんだか預言書めいている。

  • マイナンバー制度が普及した世界で、漏洩した際のリスクを予見?という文章をどこかで読んで手にとるが、10年前の時点から、フィクションの形で、日本社会の脆弱性をえぐった作品。暴力描写は目に痛いほど、けど、必要悪としてやっているのだろうな、と。「おまけにそいつはコードを最初から持っていないんですよ。売ったわけじゃなくて最初から持っていなかったんです。とんでもないことをしでかしたやつに決まってますよ」p.35/愛想がないとか、無口だとか、挨拶をしないとか、同意しないとかそんなことはどうでもいいことだという暗黙の了解のようなものがあって、タテノはそういう感じが嫌いではなかった。p.100/住民票コードそのものは最高度のセキュリティシステムで万全に守られているが、住民票コード自体が漏れ出てしまうと行政インターネットデータベースや民間の各機関のデータ検索が可能になり、極端に言うと住民票コードに結びついているありとあらゆる個人情報が入手できる。p.361/前々から決めていたから変更はできないと、ただそれだけの理由で住民票コードの納税者番号への転用を決めたのだ。p.426

  • すごい小説だ。

  • 「緊張や恐怖から目を背けたいから笑うのだ。」

    福岡が北朝鮮軍により侵略された。9人の北朝鮮特殊部隊が、福岡ドームを占拠。日本政府が素早く対応できず、他の北朝鮮特殊部隊の無血入国を許す。

    実際にありそうな話だと感じた。
    とても面白い。

  • 上巻読むのに何ヶ月かかっているのか....
    なんか、どーしても今の日本とかぶる気がして、読んでて気分が凹む。下巻は....無理かも....

  • リアリティがあるエンターテイメント。満足度8

  • 上巻はオモシロイ…

  • これはもう一度読みたいな。

  • 2010年1月10日
    年末年始にかけて色々と本を読み漁っているんですが、
    その中で中々考えされられたのが村上龍の「半島を出よ」

    舞台は2011年の福岡。
    北朝鮮のコマンド9人が開幕戦の福岡ドームを武力占拠。
    複葉輸送機で484人の特殊部隊が来襲、市中心部を制圧。
    彼らは北朝鮮の「反乱軍」を名乗った。
    財政破綻し、国際的孤立を深める近未来の日本に起こった奇蹟。

    如何に安全保障政策とリーダーシップが必要かと考えされられました。
    政権が変わろうが、国家の基本たる土台は変わってはいけないなと。

    北朝鮮の恐ろしさも再認識した。
    某商社マンの泉さんのブログのリンクに有った「右翼の正体」
    ネット上の情報は玉石混交だと思うが、怖いなぁと。

    そんな中、昨日池袋に行ったのですが、
    右翼の集会が行われていました。
    「シナ人は日本から出て行け」 池袋で右翼が抗議活動

    日本では大きな報道になっていないですが、
    中国・台湾でも大々的に報道されている様子。
    日本右翼騷擾東京華人商店 警方制止
    日本右翼把游行当?? 今欲大??人区

    この騒動も北朝鮮が絵を描いていて、
    日中間に亀裂を与えているとしたら??
    どうなんでしょうね。

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著者プロフィール

一九五二年、長崎県佐世保市生まれ。 武蔵野美術大学中退。大学在学中の七六年に「限りなく透明に近いブルー」で群像新人文学賞、芥川賞を受賞。八一年に『コインロッカー・ベイビーズ』で野間文芸新人賞、九八年に『イン ザ・ミソスープ』で読売文学賞、二〇〇〇年に『共生虫』で谷崎潤一郎賞、〇五年に『半島を出よ』で野間文芸賞、毎日出版文化賞を受賞。経済トーク番組「カンブリア宮殿」(テレビ東京)のインタビュアーもつとめる。

「2020年 『すべての男は消耗品である。 最終巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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