- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784422300511
感想・レビュー・書評
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戦後史を対米に対する日本の政治という観点から述べている。対米従属か自主路線化の二元論である。ということで、やっぱり、日本の外交が対米だけで決まっている訳ではないので、議論がもの足りない。筆者の歴史認識にも、突っ込みを入れたいところがあり、ここまで人気のある(図書館で予約が多数であった)理由が良く分らない。
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国外から見ると、なぜ日本の右派が親米という屈折した構図になっているか理解しにくいようです。
しかし日本人の多くは、それが屈折してるとの認識すら持ってないのが現状でしょう。
本書は米国からの圧力を軸に戦後史を紐解いたものですが、こういう視点でまとめられたものは少ないのでとても面白く読みました。
米国が悪いなんて言っても始まりません。国家というのはそういうものだからです。それなら日本は日本の国益を追求してくれる勢力が国の舵取りをしているか。残念ながら、この国で長期政権を実現した為政者は押しなべて対米従属派で、小泉総理以降その傾向はますます顕著になっています。
冷戦期のように、米国に追従してさえいればそれなりの国益が得られるという時代は20年前に終わっています。すでに日本は彼の国にとって収奪の対象でこそあれ、対等のパートナーなどではあり得ず、状況に寄れば単なる捨て駒にさえ成り得る存在です。
テレビから垂れ流される醜聞に耳目を塞がれている場合では無いでしょう。 -
新しいニュースの見方を提示してくれた。なんとなく感じる日本を動かす裏のチカラの背景がよくわかる。
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2012年8月10日、初、並、帯付
2016年7月8日、伊勢BF -
●読むキッカケ
・本屋で同著者の本を読み、それなりに正しいことを述べてる感を感じたため
・今後到来する未来を先読みしたい欲求があったため
●メモ
・直近でも、アメリカに対して反対の姿勢を持った権力者たちがいたという事実
ーそして、それは儚くももろく押しつぶされてきたという事実
ー結局民主的に打破するしか無い現状のシステムを考えた時、
愚かな大衆化している日本に立ち直る可能性を見出すのは難しい気がする
・歴史の細部を知る必要は無いが、8割を構成する大きな流れ、大局的な見方を手に入れたいな
ー恐らく、歴史は武力・闘争の積み重ねであって、覇権国・覇権者を中心としたそのせめぎあいを観るのがいいきがする
ー誰のどんな意向で流れが形成されているのかは、常に疑問に思っている。
そして、それは恐らく、自然発生的なものではないのだろうな。 -
戦後再発見。高校生でも読める戦後史の本とうたわれています。元外務省外交官の著者が1945年~2012年までの日本と米国の関係を軸に、歴史を整理してくれています。池上彰さんの本では物足りない方に。「歴史は、終戦・占領・冷戦・講和条約と日米安保・自民党と経済成長・冷戦終結・9.11・イラク戦争後の世界と続きます。」